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介護施設のうち有料老人ホームに入居する際に発生する入居一時金について

2020.02.23
分類:経営

高齢の方が高齢期の住まいとして選ぶことが多い有料老人ホームは、特別養護老人ホームやグループホームと比べると設備やサービスが充実しており、快適な生活を送ることができると評判です。

ただ、一般的に有料老人ホームへの入居の際には入居一時金が発生することが多く、施設によってはその金額を高額に設定していることもあります。

有料老人ホームへ入居する際にかかる費用

有料老人ホームに入居した方が負担する費用は、入居一時金、そして月額費用の2つです。

ほとんどの有料老人ホームでは、入居一時金を高く設定している場合は月額費用を抑えていたり、反対に入居一時金を最小限に抑え月額費用を高めに設定していたり工夫がされています。

まとまった資金があるのは一時金を多く支払って月額費用を抑えたいという方もいれば、まとまった資金はないけれど毎月一定金額の収入があるので月額費用は多少高くてもよいという方もいるはずなので、入居者の状況に応じて選ぶことが可能となるはずです。

 

有料老人ホームで負担することとなる入居一時金の金額は?

有料老人ホームに入居する際に発生する入居一時金は、ゼロという施設もあれば数千万円必要とする施設もあるなど様々です。

施設により豪華な設備を設けていたり、配置するスタッフの人数などを多くしていたりなど、高級志向で充実した設備・サービスの施設であるほど金額は高くなります。

入居一時金として支払う金額は、想定される入居期間に応じた数年分の家賃分と考えられるので、位置付けとしては前払い家賃と同じです。

住居型のほうが介護型より高め?

有料老人ホームに利用者が入居する際の年齢、要介護度なども勘案した上で入居一時金の金額は決まります。

また、有料老人ホームにも住宅型と介護型があるので、住宅型なら長めの居住年数が想定されることから一時金も高く設定される傾向が見られ、介護型の場合は住宅型より低めの設定であることが多いようです。

入居一時金は基本的に償却される方式となっており、保証金や敷金のように利用者に返還されるものではないと理解しておきましょう。

償却の期間は施設によって異なりますが、5年、7年、10年、15年など様々です。初期償却は030%程度までが多く、残りは償却期間の均等償却という形を取っていることが多いといえます。

 

利用者に選ばれる有料グループホームになるために

有料老人ホームは民間の施設のため、独自の特徴や強みをアピールしようと運営方法も多種多様です。

ただ、利用者のニーズに合っていなければ選ばれる施設にはなりませんので、費用負担の面についても利用者が入居しやすい形を取ることが望ましいといえるでしょう。