「有償ボランティア」とは、ボランティア活動で実費・交通費・謝礼などを得る活動を行うことを言います。
サポートが必要な高齢者の家事を援助したことに対し、少額の謝礼を得て取り組む人たちの活動を「有償ボランティア」と呼び始めたことがきっかけです。
そこで、有償簿ラインティアとはどのような活動を指すのか、アルバイトとの違いなどについて解説します。
「有償ボランティア」は1980年代に、サポートを必要とする高齢者の家事を援助し、少額の謝礼を得る活動を称する言葉として使われるようになりました。
当時は市民活動や非営利活動といった表現や言葉も一般的ではなかったため、生まれた言葉といえます。
有償ボランティアを利用する方は、無償の援助に対し心苦しさを感じ、対価的な謝金を支払うこと利用しやすさを感じることもあったようです。
そして有償ボランティアとして支援する側も、人の役に立つことはしたくても、無収入では継続させることが厳しいため、多少でも励みになる謝礼があればと考えました。
双方のニーズが合致したため、長く有償簿ラインティアという言葉が使われ続けるに至っています。
アルバイトとして働く場合には、労働の対価として賃金を受け取ることができます。
しかし有償ボランティアは、支援した行為に対し謝礼を受け取ることになるため、アルバイトなら最低賃金を守られるものの、有償ボランティアに最低賃金は関係ありません。
また、アルバイトなら月額表で源泉徴収することになるものの、有償ボランティアは時間給や日給で支払うことが多いため、日額表を使うという違いもあります。
実費弁償の例として、活動先に赴く交通費と材料費、食費などが挙げられます。
イベントでTシャツや記念品など受け取ることや、継続して活動者が年数回食事会に招待されることやプレゼントされることなどは、感謝の気持ちとして受け取ることでボランティア活動の範囲とされます。
有償ボランティアの活動の場は、たとえば高齢者の生活支援に子供の世話など、幅広くあることがメリットです。
また、支援したことに対して謝礼を受け取るため、労働の対価としてではなく、感謝の気持ちが込められたお金などを受け取ることができることもメリットといえるでしょう。