介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

軽費老人ホームの1つであるケアハウスとはどのような施設?

2023.05.18
分類:経営

「ケアハウス」とは、自宅で生活することが難しい高齢者が、食事や洗濯などのサービスを安く利用できる施設です。

 施設を運営しているのは自治体や社会福祉法人である公共性の高さと、自立した生活が難しい方でも安心して利用できることで注目されている介護施設といえます。

ケアハウスは軽費老人ホームの1つで、「軽費老人ホームC型」とも呼ばれる施設ですが、どのようなサービスが提供されるのか、その特徴や内容などについて紹介していきます。

ケアハウスとは軽費老人ホームの1

 「ケアハウス」とは、自立して生活することが難しい60歳以上の方を対象にした介護施設で、単身でも入居可能であり、夫婦であればいずれか一方が60歳以上なら入居できます。

 費用も安く食事や介護のサービスが利用できる施設で、軽費老人ホームの一種であることから「軽費老人ホームC型」とも呼ばれます。

 そもそも軽費老人ホームは、A型・B型・C型・都市型の4種類があり、A型とB型は経過的措置で新設は認められておらず、軽費老人ホームの多くはC型のケアハウスです。

 ケアハウスの場合、居室は単身21.6m²13畳)以上、夫婦なら31.9m²19畳)以上の広さの個室となります。

 

 ケアハウスの種類

 ケアハウスには、次の2つの種類があります。

 ・自立型ケアハウス

・介護型ケアハウス

 それぞれのケアハウスについて説明していきます。

  

自立型ケアハウス

 「自立型ケアハウス」とは、家族から援助してもらうことが難しく、自宅で生活することに不安がある60歳以上であれば利用できます。

 食事・掃除・洗濯などの生活支援や緊急対応などが主なサービスであり、介護サービスについては外部の介護事業者と契約して利用することになるため、要介護3以上であれば入居は難しくなります。

 

介護型ケアハウス

 「介護型ケアハウス」とは、65歳以上で要介護度1以上に認定された方が対象のケアハウスで、特定施設入居者生活介護の指定を受けていることが特徴です。

 生活援助サービス以外に、特定施設入居者生活介護サービスである入浴・排泄・機能訓練・療養上の世話なども利用できます。

 認知症や看取りが必要な方も利用できる施設であり、要介護度が上がっても続けて住むことができることもあります。

  

【大】ケアハウスで利用できる介護サービス

 ケアハウスでは13回食事が提供されますが、いずれもエネルギー量や栄養バランスなど考えられた内容です。

 季節や趣味にちなんだイベントや行事、旅行などもあり、24時間スタッフがいるため緊急対応も安心できます。

 「特定施設入所者生活介護」や、介護予防特定施設入居者生活介護」の指定を受けているケアハウスなら、介護サービスを介護保険の給付で利用できるため、費用を抑えることが可能です。