高齢化が進む日本では、介護施設へのニーズは高まっているため、利用率も増えていると考えられます。
介護サービス利用率とは、要介護認定者数に対して、実際に介護施設を利用する人の数の比率です。
そのため充足率よりも、利用状況を踏まえた実際に近い値を示します。
そこで、介護施設の利用率について、支援を必要とする人の割合や受けている人数など紹介します。
介護度が高いと提供するべき介護保険サービスの量も増えます。
そのため、要介護度に応じて利用料が増える介護保険サービスも存在します。
介護度が上がった利用者が在宅介護を受けている場合、支給限度額は増える一方で、1回あたりの利用料は増加してしまう介護保険サービスもあります。
なお、介護保険サービスを利用したときに介護事業者に支払う自己負担分は1~3割ですが、介護事業者に支払われる残り7~9割は、介護保険料と自治体が負担しています。
介護や支援が必要な人の割合は、80歳代前半は約3割、85歳以降は約6割とされています。
長寿社会で、介護は誰にでもどの家庭でも起こり得るといえるため、老後保障だけでなく介護保障も視野に入れた備えが大切です。
なお、年代別の人口に占める要介護認定者の割合は、以下のとおりです。
・40~64歳 0.4%
・65~69歳 2.9%
・80~84歳 26.0%
・85歳以上 59.5%
公的介護保険制度は、在宅で自立できる支援を行うことを趣旨としています。
実際、厚生労働省が公表している「介護保険事業状況報告(月報・暫定)」令和5年12月分を見ると、在宅介護または要支援者向けの介護予防サービスの利用者は約425万人であるのに対し、施設入所サービスの利用者は約97万人でした。
入所によりサービスを利用した方より、在宅や予防サービスを利用した方が多い結果となっています。
厚生労働省「令和4年介護サービス施設・事業所調査」によると、介護老人福祉施設・(特別養護老人ホーム)・介護老人保健施設・介護医療院・介護療養型医療施設(令和5年度末で廃止)のそれぞれの利用率は以下のとおりです。
・介護老人福祉施設・(特別養護老人ホーム) 94.7%
・介護老人保健施設 87.5%
・介護医療院 91.8%
・介護療養型医療施設(令和5年度末で廃止) 78.2%
今後も介護ニーズは高まると考えられるため、利用率も上がると予想されます。