介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

オフライン以外の介護システムとは?介護請求ソフトと国保連伝送ソフトの違い

2024.10.21
分類:経営

介護システムは、介護業務に関連する事務をデジタル化するシステムのことです。

 そのため多くはオフラインではなく、インターネットを通じたオンラインでの利用となり、クラウドなどでデータを保存・管理することが主流といえます

 たとえば介護記録管理やケアプラン作成、介護報酬請求までいろいろな業務が可能といえますが、その介護システムについて、介護請求ソフトと国保連伝送ソフトの違いなども紹介します。

介護請求ソフトとは

 「介護請求ソフト」とは、介護事業所で利用されるソフトです。

 利用者情報やサービス利用実績を入力すれば、請求金額を計算して国民健康保険団体連合会への請求するための書類を作成できます。

 介護報酬の請求業務は介護請求ソフトを使わなくても可能ですが、業務が煩雑になるためソフトを導入したほうが効率的です。

 面倒な単位計算や国民健康保険団体連合会に対する請求業務を指示に従って入力し、操作するだけで簡単に請求できます。

  

国保連伝送ソフトとは

 「国保連伝送ソフト」とは、「国保連請求ソフト」とも呼ばれるシステムであり、国保中央会が販売しているソフトです。

 介護給付費請求書などのデータを作成し、国民健康保険団体連合会へ送信します。

 国民健康保険団体連合会からの審査結果や支払通知なども受信できるため、使い方はいろいろです。

 民間ソフトと比べれば機能は少ないものの、価格が安いため、新設または小規模事業所などが多く導入しています。

  

介護請求ソフトと国保連伝送の違い 

介護請求ソフトと国保連伝送ソフトの違いは、目的や機能です。

 まず介護請求ソフトは、事業者の請求業務全般に対応することが目的であるため、介護報酬の請求書作成や伝送機能以外にも、利用者管理・請求書発行・入金管理などの機能まで備わっています。

 介護記録や介護計画書を作成できることや、職員の勤務管理・給与管理などの機能も搭載されているソフトもあるため、ニーズによって選ぶとよいでしょう。

 また、介護請求ソフトはクラウド型のため、インターネット環境であれば、場所や時間に関係なくアクセスできます。

 その一方で国保連伝送ソフトは、請求書作成や伝送が主な目的であるため、それ以外の機能は備わっていません。

 価格が安く手頃であることはメリットといえますが、他の機能を求めるときには、民間の介護請求ソフトを選んだほうがよいといえます。