介護現場では、多くの職員が働いているため、まとめ役としてリーダーシップを取れる人材が求められています。
業務を円滑に進めることや、施設の理念を具現化するなど、全体をまとめて動かす人材がいればサービス質向上にもつながりやすくなることでしょう。
しかし介護現場で求められるリーダーシップとは、具体的にどのようなことを指すのか分かりにくいと感じる方も少なくありません。
そこで、介護現場で求められるリーダーシップについて、役割や求められる資質、取得しておきたい資格を紹介していきます。
介護リーダーの役割は、施設の職員のまとめ役として、職員に対する教育・指導・他職種との連携などの調整を行うことです。
現場職員が働きやすい職場を整備するために、シフト調整や人員配置などのマネジメント業務に関わる場合もあります。
そのため介護リーダーは、以下の役割を担います。
・介護業務の割り振りを行う
・ケアマネジャーや看護師に報告・連絡・相談をする
・介護職員の意見や要望を管理職へ伝える
・一般職の意見を聞いてまとめる
・職員を指導・教育する
介護現場で求められるリーダーシップとは、施設や事業所で働く介護職員をまとめる役割を担う介護リーダーが、現場を働きやすい環境に調整するために必要なリーダーシップともいえます。
介護リーダーに求められるのは、主に以下の資質やスキルです。
・主体的に行動し業務へ真摯に取り組むこと
・目標や目標を明確化し、全体と共有して取り組むこと
・部下の話にも耳を傾けること
・異なる意見をまとめて理念実現に向けた指導を行うこと
・介護に関する高い知識や技術が備わっていること
・スタッフへの指示や指導を行う能力があること
介護リーダーになるために、必要とされる資格などは特にありません。
ただ、厚生労働省は5年程度の実務経験を積んだ介護福祉士を介護リーダーとすることが望ましいとしています。
その理由は、介護リーダーには、介護に関する知識・技術・経験・高度なスキル・高いコミュニケーション能力などが必要だからです。
そのためキャリアアップを目指すなら、介護福祉士資格取得の過程でいろいろな介護ニーズに対応できる素質を身につけていきましょう。
認知症介護実践リーダー研修やユニットリーダー研修を受講することもおすすめです。