福祉事業は人手不足の状況が続いていますが、人材確保を促進することが必要です。
しかし簡単に対策を行うべきと言われても、何をすればよいのかわからないままでは、問題解決には至りません。
そこで、定着率を向上できる方法など、具体的な取り組みの方法などを紹介していきます。
介護・福祉の現場で人材確保を促進するためには、以下の3つの流れで定着率をアップさせていきましょう。
・処遇改善
・人材育成
・定着促進
それぞれ説明します。
人材確保を促進するために、介護職員の処遇を改善することは欠かせないといえます。
2019年10月からは、リーダーを務める職員には他業種と同程度の給与支給を可能とするように、経験や技術のある職員を対象とした処遇改善も実施されています。
さらに2024年6月から、2024年度2.5%、2025年度2.0%のベースアップ実現に向けた処遇改善加算1本化と、加算率引き上げも定められているため、今後は改善が期待できます。
現場の人材確保に向けて、未経験者でも介護の仕事に就けるように人材育成の環境を整えましょう。
まずは基礎的な知識を1日研修で身につけてもらい、数日間は基本的な介護方法についても学んでもらいます。
その後、介護職員初任者研修や実務者研修などの取得をサポートする制度を独自で設けることで、未経験者でも安心して入職しやすくなるでしょう。
介護現場の仕事内容に関する魅力を発信することも、興味を持つ人を増やすために必要です。
また、費用の心配なく資格取得を目指せる以下の修学資金貸付事業などもあります。
・介護福祉士修学資金貸付事業
・福祉系高校修学資金貸付事業
・介護福祉士実務者研修受講資金貸付事業
・社会福祉士修学資金貸付事業
資格を取得した後に一定期間勤務すれば返済が免除されるため、うまく活用するとよいでしょう。
人材確保に向けて、介護人材が離職しないように、定着促進を進めることが必要です。
そのために必要なことは、働きやすい職場づくりといえます。
業務効率化を進めて、介護職員の一人ひとりの負担を軽減していきましょう。
介護ソフトやタブレット端末、介護ロボットの導入などで生産性も向上されます。
紙媒体の介護記録などを電子化すれば、必要な情報をスムーズに取り出すことができ、職員同士でも情報共有がスムーズに行えるようになります。