福祉事業でも、職員が働きやすいと感じられる快適な職場環境を整備することが必要です。
働き方改革などで働きやすい職場環境づくりが注目されているものの、単に残業をなくすことや福利厚生を充実させることではありません。
そこで、福祉事業における快適な職場環境について、働きやすい職場づくりのメリットを紹介します。
働きやすい職場環境とは、不要なストレスを抱えずにモチベーションを向上・維持でき、パフォーマンスを最大限に発揮できる職場です。
そのため、事業所側は環境や制度を整えていくことが必要といえます。
人間関係が良好で風通しがよければ、自然と職場内の雰囲気もよくなるでしょう。
介護現場では職員同士や利用者またはその家族など、いろいろな人との関係を築くことが必要です。
そのため表面化しにくい人間関係に問題を抱えていることが多く、悩みやトラブルが深刻化して退職するケースも少なくありません。
ポジティブなコミュニケーションを取れるように、職場環境を整備することが大切です。
ワークライフバランスにも注目し、仕事もプライベートを充実させることができる職場環境をしっかりと整えましょう。
研修・勉強会・資格取得支援など、職員が知識や技術を向上できる制度や仕組みを設けることで、モチベーションややりがいも上がり現場の士気も高まるはずです。
福祉事業で働きやすい職場環境を作ることには、以下のメリットがあります。
・離職率が下がる
・新たな人材確保につながる
それぞれ説明します。
働きやすい職場環境を作れば、職員の離職率は低下し、定着率が向上します。
たとえば介護事業所の有効求人倍率は、他業界の2~3倍といわれています。
不足する人材を奪い合う状態になっているため、求職者に選ばれる職場であり、採用した職員が長く働きたいと感じてもらえる現場でなければなりません。
働きやすい職場環境を作ることで、新たな人材確保につながります。
人材確保に悩む介護事業所は少なくない状態であり、複数の媒体で募集をかけても応募者が集まらないことに悩むケースもめずらしくありません。
職場環境を改善させれば、職員が余計なストレスを感じることがなくなり、モチベーションの維持・向上を保ちつつ能力を最大限に発揮できます。
よい職場であることがアピールできれば、多くの応募者を集めることもできるでしょう。