福祉の仕事では、職員に業務に活かすことのできる能力が備わっているか、そもそも向いている人材か重視されます。
採用しても現場で活躍できる人材でなければ、すぐに離職してしまい、また採用活動を始めなければならないからです。
そのため即戦力として活躍できる能力が備わっていることが望ましいといえますが、福祉の仕事に求められることや、どのような人が向いているのか説明します。
福祉の仕事に求められることは、誰もが幸せに暮らせる社会になるための手助けをすることです。
心身の障害などで日常生活に支障がある方や、その家族を対象として身体・精神・経済などの様々な角度から、助言や指導を行うことが福祉の仕事といえます。
社会的弱者への心配りや問題に対処する柔軟さが求められることになり、的確に助言や指導をすることができる判断力なども現場では必要です。
関わる専門家と連携できる協調性や調整力なども求められることになるため、支援を求めている人やその家族と、関係機関との橋渡しまたはセーフティネットの役割を担うことも必要とされています。
人権を尊重した行動で、共によい人生を創造できる豊かな感性なども、福祉の仕事をする上で必要な要素です。
福祉の仕事で必要となるのは、たとえば以下の能力です。
・コミュニケーション能力
・観察する能力
・冷静・慎重な判断能力
・知識の吸収・応用するスキル
・忍耐力
・柔軟性
・協調性
・調整力
・問題を解決する能力
・人権尊重した行動のできる豊かな感性
福祉の仕事では、相手を尊重し、職場や地域でいろいろな人とつながることが必要です。
他の分野や職種の人とつながることにより、解決できない課題を解決する方策も見えてくるでしょう。
福祉の仕事に向いているのは、以下に該当する性格の人といえます。
・高齢者に思いやりを持って接することができる人
・人とのコミュニケーションが好きな人
・仕事とプライベートをうまく切り替えられる人
・成長意欲が高い人
・幅広い視野で対応ができる人
たとえば介護現場では、判断や身体の能力が低下した高齢者や、認知機能の衰えた高齢者と接することが必要です。
そのため高齢者に思いやりを持って接することができなければ、お年寄りを傷つける言動をしてしまう恐れがあります。
また、オンオフの切り替えが得意で、幅広い視野で対処できる方のほうが、仕事のストレスをかかえにくく活躍しやすいと考えられます。