福祉や介護の現場は、人手不足の深刻化が止まらないため、採用計画などの見なおしが必要とされています。
しかし日本は人口自体が減っているため、限られた人材を他業種や同業他社と取り合う形になっており、人材獲得においてはかなりの対策が必要といえます。
何も対策をせずに入職者を待っていても、現場の人手不足は解消できないため、まずはなぜ人手が足りていないか知ることからはじめましょう。
そこで、福祉事業で職員数を増やす方法について、足りていない理由や増やす方法を簡単に紹介します。
日本は少子高齢化が進んでおり、福祉事業だけでなくいろいろな業界で人手が足りていません。
そもそも出生数の減少で2065年には人口が56万人になるとも言われているほど人口減少が進んでおり、特に福祉事業の人材不足は深刻といえます。
単に人がいないだけでなく、福祉や介護の仕事の特性により人手が集まらないといえますが、その理由は以下の4つです。
・社会的評価が低い
・人間関係が複雑
・3Kのイメージが強い
・競争が激しい
それぞれ説明します。
福祉事業の職員数が足りていないのは、社会的評価が低いからです。
高齢化が進む日本では、もっと評価されてもよい仕事でありながら、ネガティブなイメージが強いため若手や未経験の人材が介護や福祉の仕事へ踏み出すハードルになっています。
福祉事業の職員数が足りていない理由は、職場の人間関係が複雑だからです。
現場の職員だけでなく、利用者やその家族ともかかわることが必要となるため、他の業界より人間関係が複雑でストレスになりやすいといえます。
福祉事業の職員数が足りていない理由は、3Kのイメージが強いことが挙げられます。
きつい・汚い・危険のイメージを持っている層が多いため、激務でありながら待遇が悪く、体力的・精神的にきついイメージが払しょくされないため入職者が増えません。
福祉事業の職員数が足りていない理由は、競争が激しいことが挙げられます。
同業他社との人材獲得競争が厳しいため、人材の取り合いが激化していると言えます。
福祉事業で現場の職員数を増やすためには、以下の取り組みを実施しましょう。
・職員の処遇改善
・多様な人材確保・育成
・離職防止
・定着促進
・職種の魅力向上と周知
その上で、以下を行うことにより、職員数増加への対策につながるといえるでしょう。
・経験・技能の高い職員を中心に処遇改善
・柔軟な運用への許容