福祉事業の見学会とは、転職希望者などが次に働く可能性がある職場はどのような場所か、事前に確認するために行われます。
介護や福祉の仕事は、新卒者よりも転職者のほうが多いため、施設見学会を開催することで現場の人手不足解消につながることが期待できます。
応募前に施設の雰囲気やどのような仕事内容か知ってもらえるよい機会といえますが、実際に参加者はどのようなことを確認しているのか、そのポイントを紹介します。
介護や福祉の施設が見学会を開催するメリットとして、前もって施設の雰囲気や仕事内容を知ってもらえることが挙げられます。
提供するサービスで、現場でのスタッフに求められる役割などは変わりますが、事前に施設の見学会を開催することで転職のミスマッチを防ぐことができます。
求人情報だけで伝えられない施設の雰囲気を感じとってもらうことができ、本人が今後働きやすいと感じられるのか、仕事の魅力なども知ってもらいやすくなります。
また、現在のスタッフや利用者の数、勤務状況なども知ることができるため、採用後に安心して働き始めてもらうことができるでしょう。
介護や福祉の施設が開催する見学会へ参加した方が確認する内容は以下のとおりです。
・職員の雰囲気
・利用者への接し方
・利用者の状態
・館内の衛生面
それぞれ説明します。
見学会に参加した方は、まず施設で働く職員の雰囲気を確認しています。
仮に採用されれば、現場では職場の先輩となる人達であるため、一緒に働く可能性のある方の服装や言葉遣い、勤務態度などを確認します。
見学会に参加した方は、介護職員の利用者への接し方を確認します。
スタッフ同士の仲は良い場合でも、利用者やその家族への対応に問題があれば、一緒に働きたいとは思わないはずです。
見学会に参加したときは、利用者が放置されていたり一人でぼんやり過ごしたりしていないか、状態を確認します。
転職先は質の高いサービスを提供している施設であることが望ましいと考える方が多いため、現場の人手不足で利用者への配慮ができていない状況では、入職を希望しなくなる恐れもあります。
見学会に参加したときは、施設の衛生面なども確認されます。
特に利用者が共同で使用する共有スペースは、整理整頓が行き届いているか、水回りなどはきれいにしているかチェックします。
そのため日頃から清掃を丁寧に行い、清潔な状態を保ちましょう。