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介護施設の入居率アップの方法とは?獲得すべき割合と募集方法を紹介

2025.02.12
分類:経営

異業種からの介護業界への新規参入が増え、競合との差別化が重視されるようになり、今後はさらに競争が激化することが予想されます。

 入居率アップを目指す方法として、まずは介護サービスの質を向上させることが必要であるものの、他社にはない魅力を感じてもらうことも欠かせません。

 そこで、介護施設の入居率アップの方法について、獲得すべき割合と募集方法を紹介します。

介護施設の入居率アップの方法とは

 介護施設の入居率アップの方法として、以下が挙げられます。

 ・新聞・チラシ・インターネット広告・ポスティング・病院との連携などによる広告宣伝をする

・アンケートを実施して入居を決めた理由などを収集することや、ホームページなどへ掲載して周知する

・体験入居や見学会を開催し、施設を体感してもらう

・地域やサービスエリアの市場調査や競合分析を行い、利用者ニーズに合ったサービスを提供する

・相談員の調整能力を高めることで、退居の空室期間を短縮する

・退院調整看護師や相談員との連携を強化し、入院時の空室期間を短縮する

 

獲得すべき入居率とは

 施設の規模によるものの、たとえば有料老人ホームの損益分岐点を踏まえれば、経営状態が安定する入居率は8割強から9割程度と考えられます。

 有料老人ホームで黒字化を目指すなら、9割以上の入居率を目指さなければなりません。

 入居率9割未満が続いている場合は、経営状態が悪化するリスクが高まるため注意してください。

 財務基盤が弱い個人経営の有料老人ホームの場合、少しの入居率の変動でも収益に影響します。

 1人でも多くの入居者を獲得するために、効果の見込める集客の実践は必要不可欠といえるでしょう。

 

 入居率アップを目指せる募集方法

 入居率アップを目指すためには、以下の方法で集客を検討しましょう。

 Webサイト

・チラシ

・パンフレット

・ポスティング

・イベント

SNS

・ランディングページ

・ポータルサイト

 施設の状況や地域の傾向などで、選ぶべき方法は異なります。

 方法ごとの特徴を把握し、適した方法を選択しましょう。

 また、有料老人ホームでは以下の機関に営業することで、入居者候補を紹介してもらえる可能性があります。

 ・地域包括支援センター

・居宅介護支援事業所

・医療機関

・老人ホーム紹介センター

・地域住民

 なお、上記のどの営業先へアタックするかにより、紹介される入居者の傾向は変わります。