福祉事業における共有スペースとは、老人ホーム・介護施設・グループホームなどの利用者が共有できる場所です。
共有スペースには、食堂・リビング・浴室・トイレなどが挙げられます。
入居者同士のコミュニケーションの場とした活用したりイベントを開催したりなどのスペースとして、十分な広さが必要です。
そこで、共有スペースについて、役割と福祉施設における工夫方法を簡単に紹介します。
「共有スペース」とは、施設利用者が共同で使用できるスペースです。
たとえば食堂・リハビリ室・多目的スペースなどは共有スペースに位置付けられます。
共有スペースの役割として、以下が挙げられます。
・利用者同士のコミュニケーションの場になること
・利用者同士の交流を促進してコミュニティを形成すること
・利用者の生活の質を向上させること
・利用者に趣味などを身近で楽しんでもらうこと
・利用者が孤立を防止すること
共有スペースの例として、以下が挙げられます。
・食堂
・キッチン
・トイレ
・洗面所
・フィットネスジム
・プール
・子供用のキッズルーム
・ペット用施設
・ワークスペース
・会議室
・ロビー
・ラウンジ
・集会室
・ゲストルーム
・中庭
・ウッドデッキ
・屋上庭園
介護施設によって上記のうち、どの設備や施設が備わっているかは変わります。
そのため入所する介護施設の選択において、共有スペースの種類・広さ・居心地の良さなどが重視される場合もあるといえます。
イベントや趣味活動に参加するときに別途費用が発生するときは、前もって伝えておくことも必要です。
福祉施設における共有スペースは、以下の方法で工夫できます。
・視覚障がいのある方の動線を確保する
・衝突を防ぐための緩衝材を設置する
・雰囲気を高める
・利用者同士の交流を促す
・障がい者や高齢者に対応した設備を用意する
・暖色のインテリアで居心地の良い空間にする
上記を実践する具体的な方法として、以下が挙げられます。
・ひらがなで大きく表示する
・点字ブロックの上には列を作らない
・イラストを使用してわかりやすさを保つ
・温かみのある絵画やアート作品を飾る
・カウンターに杖置きを設置する
・車いすのままで使用できる低いテーブルを設置する
・パーティションを設置してプライバシーを保護する