介護テクノロジーとは、介護現場の色々な課題解決につながる最新技術です。
移乗・移動・排泄・入浴など、介護現場におけるさまざまな業務で役立つ機器やロボットを指しています。
介護サービスの質向上や現場で働く職員の負担軽減、さらに高齢者の自立支援などの観点により、国も介護テクノロジーの導入や活用を推進し、導入促進に向けた援策を行っています。
そこで、福祉・介護業界における新技術開発について、介護テクノロジー活用のメリットを紹介します。
介護テクノロジーとは、介護サービスの質を向上させるための最新技術です。
現在、介護施設でも導入が進みつつある、ICTテクノロジーや介護ロボットなどの総称であり、例として以下が挙げられます。
・介護職員の身体負荷を低減するアシストスーツ
・利用者の健康状態をリアルタイムで確認できるベッドセンサーシステム
介護テクノロジーは、介護テックやケアテックと呼ばれることもあり、金融業界でのフィンテックや農業のアグリテックのように、革新的なテクノロジーを活用する取り組みです。
国は介護テクノロジー導入を促進するために、積極的な支援策を打ち出しています。
もともと、2012年に経済産業省と厚生労働省は「ロボット技術の介護利用における重点分野」を策定し、介護ロボットの開発・導入を重点支援していました。
2024年6月以降は名称を「介護テクノロジー利用の重点分野」に変更し、機能訓練支援・食事栄養管理支援・認知症生活支援・認知症ケア支援なども追加して取り組みを行っています。
さらに厚生労働省は、ヘルスケア分野でのスタートアップを支援するために25の基本的指針を挙げていますが、この中に介護テック分野も含まれます。
介護現場で介護テクノロジーを活用することについて、以下のメリットがあります。
・介護職員負担の軽減で人手不足解消につながる
・介護サービス効率化や質向上につながる
要介護や要支援の認定者数は年々増えているものの、介護現場は「3K」のイメージが強く、深刻な人手不足に直面しています。
そのため、介護テクノロジーの導入により、介護現場の職員の身体面や精神面の負担を軽減でき、明るく働きやすい職場環境づくりにつなげられます。
介護テクノロジーによるサービス提供で、利用者を守り、他の介護事業所との差別化ができます。