福祉事業においては、職員が抱える現場の悩みに対応することが必要です。
特に介護現場における悩みは多岐に渡ることが多く、身体的な負担だけでなく、人間関係などに悩みを抱えやすいといえるでしょう。
労働条件やキャリアアップに関することなど、様々な側面で苦労しやすい環境にあるといえます。
そこで、福祉事業における現場の悩みについて、職員が抱える解決すべき問題を紹介します。
福祉事業において、現場は人手が足りておらず、精神的または身体的にも一人ひとりの負担が重くなっています。
また、現場で働く職員同士の人間関係の悩み以外にも、利用者とのコミュニケーションがうまく取れないなどの問題も尽きません。
具体的には、労働条件や仕事内容に関することで、以下の悩みを抱えているようです。
・人手不足
・労働と賃金が見合わない
・体力に負担があり身体的負担が大きい
・社会的評価が低い
・精神面の負担が重い
・有給休暇を取得しにくい
・休憩しにくい
・夜間や深夜時間帯に不安がある
・労働時間が不規則である
・感染症やケガを負うなどの不安がある
・長時間労働になりやすい
・福祉機器の不足や操作の不慣れで業務が進まない
・施設構造に問題がある
・雇用が安定していない
・医的行為に不安がある
・残業代が払われているといえない
・ケガに対する補償に不安がある
また、人間関係やコミュニケーションに関する悩みとして、以下が挙げられます。
・指導や教育が難しい
・上司や同僚と合わない・意思疎通できない
・意見交換が不十分である
・管理職などの管理能力が低い
・指示が不明瞭・不十分である
・基本方針や理念が不明確である
・相談窓口がない・相手がいない
福祉関係の仕事のうち、たとえば介護の仕事では、入居型・通所型・訪問型などのいろいろなサービスがあります。
入居型施設であれば、日中だけでなく、24時間365日の対応が必要となるため、夜間業務も行わなければなりません。
身体的・精神的な負担は大きくなるといえますが、人手不足により、夜間や深夜時間帯など人が少ない時間帯での事故や問題の発生に不安を抱えるケースも見られます。
業務が多い中で、十分に人間関係を構築したりコミュニケーションを取ったりできず、指導や教育を受けられないことも悩みを深刻化させている要因といえます。