自宅で生活を送る介護を必要とされる方が、昼間の時間を快適に過ごしてもらうために提供される介護の形がデイサービスです。
では、具体的にデイサービスとはどのようなことを介護サービスとして提供するのか、その内容などをご説明します。
デイサービスは昼間に介護サービスを提供するため、夜勤はなく、朝、利用者を迎えに行き、事業所内で過ごしてもらった後で夕方また自宅に送り届けます。
日中に食事や入浴、機能訓練を行い、自宅での生活を快適に送ることができるサポートをすることになります。決められた時間内で食事や入浴、レクリエーションや機能訓練などを行うことになるため、安全に配慮しながら効率的に業務を行うことが求められるでしょう。
デイサービスは日中サービスを提供することが多いですが、中には宿泊サービスを提供している介護事業所もあります。
この場合、スタッフは夜勤対応を行う必要が出てきますが、宿泊は介護保険の適用にならないため、利用者は費用を自費負担して利用することになります。
他にもリハビリに特化したデイケアを行う、認知症の方を専門とする通所リハビリテーションもありますが、デイサービスとは異なり、抱える心身の状態に特化して対応できる介護事業所に通いたいと希望する方が利用します。
自宅にこもりがちになっている方の抱える社会的な孤立感を解消し、生活に生きがいを持ってもらうことも目的としていますので、スタッフや他の利用者とのコミュニケーションにより交流の場としても利用されます。
そのため、実施されるレクリエーションを楽しいと感じてもらえるように、折り紙や絵手紙、ゲームといった定番のものだけでなく、カラオケやマージャン、園芸、地域との交流イベントなど様々な取り組みが増えています。
利用者の身体状況やどのようなことに興味を示すのか、趣味や好きなことなどを把握しながら、実施して喜んでもらえるレクリエーションを考えることも大切です。
機能訓練も兼ね備えた内容にするのなら、理学療法などの知識も深めることでより内容を充実させることができるでしょう。
デイサービスで提供される栄養バランスが保たれた食事を他の利用者と交流しながら味わい、さっぱりと入浴して気持ちもすっきりさせることができるでしょう。
実施されるレクリエーションが楽しければ、デイサービスに通うことが楽しみになる利用者も増えるはずです。
ひとり暮らしの高齢者など、誰とも会話をせずに家で過ごすことが多くなってしまいがちです。夫婦のいずれかが介護を必要とする場合でも、普段夫や妻の介護に時間を割かれ、自分の時間を持つことができないと不満を抱えているケースもあります。
そのような場合、利用者やその家族が充実した時間を過ごせるような介護サービスを提供するのがデイサービスです。