介護施設の中でも有料老人ホームなどに入居しようか考えている方は、毎日提供される食事の充実さでホームを選ぶ条件と考える方は少なくありません。
日々、施設で生活することになるため、食事は入居者にとって楽しみのひとつといえます。そこで入居者本人やその家族も、できるだけ食事が充実した介護施設を選びたいと考えるようですが、食事面から選ぶときにはメニューの食事内容、サービス、安全・健康管理などを確認しているようです。
高齢者食は特別な食事ではなく、食べやすさが工夫され、彩や形状、盛り付けなどが工夫されている食事です。
加齢に伴い、噛む力が低下している方にとっては、食べやすいサイズに細かく切ってもらえたほうが口に運びやすいですし飲み込みやすくなります。
さらに見た目は一般の食事と同じでも、よく見ると食材に包丁で切目が入れられていれば噛み切りやすくなるでしょう。
食欲が低下している方にとっては、目で楽しむことができる彩りや形状、盛り付けなどで、食欲を増進させる工夫も大切です。
このような工夫を行った食事が高齢者食であり、高齢者の低栄養を防いで介護予防につなぐためにも必要といえます。
高齢者食では対応できないほど、噛む力や飲みこむ力が弱くなっている方でも、安心して食事を取ることができるような食事が介護職です。
ムース状にしてやわらかさを調整したり、とろみをつけてまとまりやすくしていたり、噛みやすさや飲み込みやすさにも工夫された食事内容となります。
入居者それぞれの状態に応じた食事が提供されるか、また、ムース状のものでも見た目に工夫された食欲をそそる状態で提供されているかなども確認される点といえます。
食べる機能が低下していたとしても、おいしさを味わうことは大切なことなのです。
好きなメニューを入居者が選ぶことを可能とするセレクト食や、季節のイベントや行事ごと、外食などで提供される行事食などがあります。
複数の献立から入居者が食べたい食事を選ぶことができるセレクト食は、提供されたものを食べるのではなく自分で選べる楽しみを感じさせてくれます。
そして季節のイベントなどに合わせた行事食なども、年越しや正月、節分、七夕、クリスマスなど四季折々の食事を通しながら行事を楽しみ、いつもより豪華な食事が提供される点でも人気です。
このように入居者に配慮した食事の提供ができているかを確認し、介護施設選びの基準としている方も少なくないので、施設側も充実したメニューづくりなど検討することも必要といえます。