高齢化が進む日本では、人気の高い施設とそうでもない施設が二極化している状況です。
何十人や何百人も待機者がいるような介護施設もある一方で、募集をしているのに希望者があらわれない施設もあるなど、この場合、戦略的なマーケティングなども必要となるでしょう。
戦略的なマーケティングの手法を使い、介護施設の入居者を募集する方法として次のことをまず念頭に入れておいてください。
地域や立地、介護施設の形態などニーズと合っているかが重要です。超高齢地域や過疎地域の場合、必要な介護施設は特別養護老人ホームなど重度の要介護者の方が対象となる施設といえます。
身体ケアに特化したサービスを提供していたり、医療と福祉を連携したサービスの提供が可能であったりという施設ならニーズに合っているといえるでしょう。
そこで、超高齢地域や過疎地域で戦略的にマーケティングを行うのなら、まずは医師と連携を強化するようにし宣伝につなげるようにしましょう。
そして入居者を募集する際の媒体も、インターネットではなく地元の新聞に折り込み広告で入れてもらうといった方法のほうが有効です。
反対に都心部や中都市の場合には、生活のしやすさや娯楽の充実さなどをアピールしたほうが利用者を獲得しやすいといえます。
入居者を募集するときの広告媒体は、先に述べたとおりエリアによっては新聞の折り込み広告のほうが効果は高いるケースもあります。
読者の層は主に高年齢である新聞の特徴をうまく活用し、利用者本人と家族の目に触れやすいこともメリットです。
多くの方の目に触れる方法なら、他にもインターネットなどを使った広告などがよいといえます。
ただ、高齢でこれから介護施設に入所しようとする方がインターネットを使うとも考えにくいので、主に入居者の家族を対象とした広告方法となるでしょう。
新聞やインターネット以外で注目したいのが縁故による入居者の獲得です。
実は効果的なマーケティングの方法の1つとされていますが、戦略的かといえばそうではなく自然偶発的なものに頼っている形になるかもしれません。
もし戦略として考えるのであれば、紹介してくれた方にも紹介料などを契約確定後に提供するといった方法も考えられるでしょう。
地道な活動が集客につながることもあるので、1つ1つをコツコツと取り組んでいくことも行いましょう。