介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

病院やクリニックなど医療法人が経営している介護施設の特徴

2020.08.05
分類:経営

近年では医療法人が運営母体となり、病院やクリニックが併設されている介護施設などが増えています。

医療法人が運営する介護施設の場合、医療との連携が整備されているので緊急時の対応などがスムーズであり、入院が必要になってもベッドを確保してもらいやすいといったメリットがあるといえるでしょう。

それに加え、定期的に実施される健康診断や、介護や医療面からの相談、慢性的な疾患に対する管理などの支援も受けやすいといえます。

充実したサービスが魅力の施設は多い

介護付き有料老人ホームなどの場合には、協力医と連携することが義務付けられています。

ただそれだけではなく、介護施設独自のサービスとして看護師を常駐させているところもあれば、協力医の指導のもとリハビリを受けることができるなどいろいろと充実したサービスが魅力の施設は多くあります。

住宅型有料老人ホームは協力医との連携は義務化されていませんが、連携を強化させて万一の体調急変などの際にすぐ対応してもらえるような体制を整備しているようです。

 

病院などと連携できている介護施設が人気

介護施設などではたん吸引やインスリン注射など、医療ケアを必要とする傾向が高まっています。そのためこれらの医療ケアに対応してもらうためにも、医療との連携が整備された介護施設に人気が集まっているといえるでしょう。

施設の敷地内や隣接する形で医療機関を併設されていれば、医療依存度が高い方でも安心して介護施設に入所できます。

併設されていることにより、移動にかかる距離や費用を最小限に抑えることができますし、家族が付き添う時間や負担も大幅に削減できます。

特に週に複数回病院へ通院し、処置を受けなければならない人工透析が必要な方などにとっては大変メリットがあるといえます。

 

同一法人が運営していれば情報共有もスムーズに

そして同じ法人が運営していることで、介護と医療の現場がうまく連携でき、情報も共有されるので安心できるといえるでしょう。

介護と医療について同じ拠点で対応してもらえることは、利用者にとってメリットは大きいはずです。

 

入所する方が安心して過ごせるかを重視した選びが大切

ただし医療機関と連携できているといっても、介護施設により対応は様々です。利用者の健康状態や既往歴などを確認し、医師やケアマネジャーなどと相談しながら安心できる施設選びをしてもらうことが必要となります。

実際に入所してからどのくらい安全な暮らしが守られるか、機能性や居心地の良さなども踏まえた上で決めてもらうことが必要となるでしょう。