介護記録を電子化すれば、介護施設での事務手続きにかかるコストを削減させることや業務効率化につなげることができます。
しかしいざ電子化したいと思っても、いったい何から取り組めばよいかわからないという場合もあるでしょう。
そこで、介護記録を電子化する上で必要な初めの一歩は何なのか説明していきます。
まず介護記録を電子化することのメリットとして挙げられることは何なのか把握しておきましょう。
電子化すれば紙媒体で記録することはなくなり、保管や管理もペーパーレスとなります。
印刷にかかる費用や用紙代、そしてコピー機代の他、保管用もスペースも必要なくなりますので、コスト削減を検討する際には有効です。
パソコンやタブレット端末からアクセスし、外出先や空いた時間を活用して報告や確認業務が可能となれば、場所や時間を限定されず仕事を効率的に進めることが可能となります。
また、電子化により書式も統一されるので、人により書き方が違い記載されている内容が把握できないという問題もなくなり、クセのある文字で読みにくいということはなくなります。
さらに必要な情報だけを見やすい形で表示させることもできるので、スケジュール管理なども容易になることでしょう。
紙媒体の書類であれば、分類してファイリングする工数などを削減させることにもつながります。
近年では環境への負担を削減する動きも大きくなっていますが、電子化により紙の消費量を削減できますし、紙媒体の文書を輸送する際にかかるガソリンも削減できます。
結果として環境への負担を軽減させることができるといえるでしょう。
このようにペーパーレスにすれば、コスト削減につながるだけでなく環境負担を軽減させることにもつながります。
このように介護施設で行う介護記録は電子化させたほうが様々なメリットを得ることができます。ただし記録を電子化させたとしても、業務ごとに別々のソフトやツールを使っていると情報共有が困難になることも予想されるでしょう。
そのため業務を一括で電子化させるシステムを導入するとよりスムーズです。システムを導入する場合には業務の実態に即したものを選ぶことが必要なので、多様なニーズに対応できる拡張性の高いシステムを選ぶようにしましょう。