介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設が人材を採用するまでの経緯でかかる費用の目安

2020.12.18
分類:経営

日本は超高齢社会に突入し、ますます介護施設のニーズは高まっている状況ですが、肝心の人手が不足していては十分にサービスを提供できません。

そこで、介護施設で介護サービスの質を高めるためにも、優秀な人材を採用し人手不足を解消していくことが必要です。

ただ、人材を採用する経緯の中で、紹介してもらったり派遣にきてもらったりした場合、どのくらい費用が発生するのでしょう。

今後はさらに人手が必要になっていくことが予想される介護業界が、コストを抑えるために事前に知っておきたい採用にかかる費用の目安をご説明します。

求人サイトを採用活動に活用する場合

人材不足を感じている介護事業所は全体の7割近くで、その理由として挙げられるのは同業他社と人材獲得の競争が厳しいことです。

限られた人材を同業者が取り合いしている状況のため、採用活動もスムーズに進みにくいといえます。

その中で活用されているのが、インターネットなどの求人サイトです。求人サイトに求人情報を掲載し、求職者から応募してもらうのを待つ方法です。

求人サイトを利用した場合にかかる費用は、掲載課金型と成功報酬型によって異なります。

掲載課金型の場合

求人サイトに求人情報を掲載するとき掲載料がかかります。掲載費用はサイトにより大きくことなりますし、採用した人数でも変化するため一概にいくらが目安とは言い切れないことが特徴です。

成功報酬型の場合

求職者から応募があったときや採用したときなど、一定の条件に達したタイミングで費用が発生する仕組みです。

たとえば応募段階で費用が発生する場合は数千円から数万円、採用した場合に費用が発生するなら数万円~10万円強が目安となるでしょう。

 

人材紹介会社に求職者を紹介してもらう場合

人材紹介会社に登録している求職者を紹介してもらい、採用につなげる方法です。この場合、採用したときに費用が発生しますが、人材の年収の2545%程度を人材紹介会社に報酬として支払うことになります。

成功報酬型なので確実に採用につなげやすい方法ですが、費用が多くかかってしまうのでよく検討しましょう。

 

人材派遣会社にスタッフを派遣してもらう場合

人材派遣会社に登録しているスタッフを一定期間内、派遣してもらう方法です。

採用ではなく派遣を依頼する形なので、介護施設にとって適切な人材を探しやすいといえるでしょう。

急な欠員対応や忙しい期間のみ人手がほしいときなどによいですが、派遣料金を人材派遣会社に支払うことになります。

派遣料金は、時間単価×派遣スタッフの実働時間数分発生しますが、たとえば無資格の方であれば1100円程度が平均時給として発生するのに対し、介護福祉士であれば1500年程度が平均時給です。

介護業界に特化した人材派遣もありますので、資格を保有している方や介護現場の経験者を希望するときには活用するとよいでしょう。