これから介護施設を利用しようとする場合、希望する介護事業者のもとに見学会の申し込みなどが行われます。
どの介護施設がもっとも合っているか確認するため、ホームを直接訪れて雰囲気や設備、提供されているサービスなどを見学するためです。
介護事業者も事前にパンフレットなどを作成し、施設全体の雰囲気など確認できるようにしているでしょうが、やはり実際に直接施設へ足を運んでもらったほうがより肌で感じてもらいやすくなります。
そこで、見学会ではどのような部分を確認されることになるのか、介護事業者が注意しておきたいことについてご説明します。
介護施設に見学会で訪れた方たちは、まず建物や設備の雰囲気を確認することとなるでしょう。
建物内には手すりなどが設置されており、安全対策がしっかりとられているかなどは気になる部分といえます。また、リハビリなど健康や体力を維持するための設備の有無などもチェックポイントとして挙げられるでしょう。
すでにパンフレットなどで確認していても、直接建物内の居室や共有部分などを目にすると、印象が異なるといったことは少なくないようです。
そこで見学会でがっかりされないように、次のことに注意しておくようにしましょう。
入所後に快適に過ごすことができるほどの広さがある居室か、トイレや洗面所、収納スペースなどは充実しているかなどを確認されます。
キッチンやバルコニー、インターネット環境などどのような設備が備え付けとなっているか、ナースコールの位置などは適切かといったことも同様です。
また、介護ベッドは貸与で利用することになるのか(レンタル料金は発生するか)、自分の家具や寝具を持ち込むことができるかといったことも気になっています。
浴室は転倒によりケガを負うリスクが高い場所といえるため、手すりやスロープなどがしっかり設置されており、安全対策は万全かなど確認されることが多いでしょう。
また、要介護レベルの高い方などは、機械浴などの入浴設備が備わっているかといったことも気になるようです。
共有スペースも日常の中で利用者が長い時間を過ごす場所です。
食堂とリビングが兼用となっている場所で、テレビなどが設置されており、利用者同士が集う場所として使用されることが多いといえます。
そのため、共有スペースの広さや雰囲気なども確認されることとなるでしょう。
設備が充実しているかというよりは、どれだけ居心地が良いかを重視することが多いため、利用者が自然に集まりやすい雰囲気づくりができているかが重要となります。