介護福祉士は介護職で唯一の国家資格といえ、キャリアパス上位に該当するため、取得するまでの難易度はやや高めといえます。
この介護の専門資格取得までのルートは、
・実務経験ルート
・福祉系高校ルート
・養成施設ルート
の3つです。
具体的にどのような方法で取得を目指すのか、そのルートについてご説明します。
実務経験ルートは、介護の実務経験を積み重ねた上で国家試験を受け、介護福祉士の資格を取得する方法です。
ただし誰でも受験できるわけではなく、対象となる施設および職種で3年以上(1,095日以上)・540日以上従事し、介護職員実務者研修を受講修了しているという条件をクリアすることが必要となります。
福祉系高校ルートの場合、まず福祉系高校を平成21年度以降に入学しているのなら、卒業後に実務経験を9か月以上積み、介護福祉士の筆記試験と実技試験に合格することが必要です。
平成20年度よりも前に福祉系高校に入学した方は、卒業後に介護福祉士の筆記試験と実技試験で合格すすることにより、資格を取得できます。
なお、介護技術講習を受講していれば、介護福祉士の実技試験は免除されます。
そもそも養成施設ルートは、2017年1月実施試験までは、指定の介護福祉士養成施設を卒業すれば介護福祉士の資格を取得できるという魅力あるルートでした。
そのため2016年度(2017年3月31日まで)に用意施設を卒業した方は、引き続き資格保有者として認められることとなり、試験を再度受験したり再登録したりといった必要もありません。
しかし法律が改正されたことで、2018年1月実施試験からは指定の介護福祉士養成施設を卒業するだけでなく、介護福祉士試験に合格しなければならなくなりました。
2017年4月1日~2022年3月31日までの卒業生は経過措置の対象となっており、この期間に養成施設を卒業する方に限っては、試験を受け合格しなくても登録申請することで卒業後5年間は介護福祉士の資格保有者となります。
ただし経過措置以降も引き続き資格保有者と認められるためには、卒業後5年の間に介護福祉士の筆記試験に合格すること、卒業後5年間継続して介護業務を行うことなど要件を満たすことが必要です。
2022年度(2022年4月1日以降)の養成施設卒業生については、介護福祉士試験(筆記試験)を受験することが必須となり、試験問題の免除などもないため注意してください。