介護施設内のスペースの約半分を占めているのが「共有スペース」であり、利用者同士が共同で使える場所として提供されています。
利用者個人の個室などと違って、利用者が集いコミュニケーションを取る場所として利用されるため、充実した環境を整えるための工夫なども必要です。
そこで、介護施設で生活を送ることが可能となるように、共有スペースにはどのような工夫を行えばよいのか、充実させる方法について紹介します。
介護施設によるものの、共有スペースとして挙げられる場所は、食堂やリビング、浴室などが挙げられます。
他にもリハビリ施設などを設け、身体機能を回復できるような設備などを充実させている施設もあります。
いろいろと共有スペースを充実させている介護施設は少なくありませんが、施設独自の取り組みとして次のような場所を共有スペースとして設けていることもあります。
・フィットネスエリア(ウォーキングマシーンやプール)
・多目的ホール(サークル活動)
・囲碁・将棋・茶道・華道など趣味を楽しむことができる場所
・ガーデニングスペース
・シアタールーム
・カラオケルーム
・ラウンジ・バー
・喫茶店
・理美容室
など、いずれも設置は強制ではありませんが、施設で暮らす高齢者が楽しいと感じられるような設備を設け、共有スペースを充実させています。
介護施設で生活している方のすべてが、外出が可能というわけではありません。
特に最近では新型コロナウイルス感染拡大の影響により、気軽に外出できる環境にあるとはいいがたい状況です。
そこで、屋上に南向きの庭園を設け、太陽の光や風を施設にいながら感じることのできるスペースを提供している施設もあります。
介護施設に入所する利用者が求めているサービスは人それぞれですが、これから生活する拠点となる施設の共有スペースは充実しているほうがよいと考える方は少なくありません。
多種多様なスペースを設ければよいというわけではなく、ニーズと充実させている内容がぴったり合致していることが望ましいといえます。
ただし共有スペースを充実させれば、利用者が負担しなければならない利用料にも影響するため、本当に高齢者が必要とするサービスを提供できる施設を目指しましょう。