介護現場で働くスタッフ不足が慢性化していますが、その背景には賃金が安いことが関係しています。
国も介護人材を確保するために、処遇改善など様々な施策を実施していますが、実際に介護現場で働く介護福祉士はどのくらい給料を受け取っているのでしょう。
誰でも取得できるわけではない介護福祉士の資格を取得していることで、資格手当はどのくらい支払われているのでしょうか。
そこで、介護福祉士の給料や、介護業界唯一の国家資格である介護福祉士を取得していることに対する資格手当の相場について解説していきます。
介護現場で働くスタッフの給料は、
・基本給
・手当
・賞与
に分類されます。
毎月の給料の基本となる基本給と、基本給以外に支給する手当、ボーナスと呼ばれ夏季や冬季など年数回支給される手当といえます。
手当は介護現場や職種ごとに異なりますが、一般的な手当として挙げられるのは次の つです。
・通勤手当
・残業手当
・扶養手当
・住宅手当
・資格手当
・役職手当
・処遇改善手当
介護現場で働くスタッフの手当のうち、資格手当はどの資格を取得しているかによって変わってきます。
そこで介護スタッフが取得する資格のうち次の4つの資格手当について説明していきます。
・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士
・介護支援専門員(ケアマネジャー)
「介護職員初任者研修」は介護職の基本的な知識と技術を身につけるための資格で、2週間~3か月の受講期間で取得できます。
「介護福祉士実務者研修」は、介護職員初任者研修の上位資格であり、実践的な介護の知識や技術を学ぶことができます。
介護福祉士の資格を取得するときに必要となるため、キャリアアップを目指すときには受講しておきましょう。
「介護福祉士」とは、介護職唯一の国家資格であり、介護資格の最上位といえる資格です。
身体または精神の障害で日常生活を営むことに支障をきたしている利用者の心身状況に合った介護サービスの提供や、介護者に対する介護の指導を行うことを業とする専門的な知識や技術を持ったことを証明できる資格といえるでしょう。
生活相談員として働きたい方や、実務経験を積んで介護支援専門員(ケアマネジャー)を目指す方など取得しておきたい資格といえます。
「介護支援専門員(ケアマネジャー)」とは、利用者の介護計画を作成することが主な仕事となる専門職です。
直接、利用者の介護を行うための資格ではないですが、適切な介護サービス提供のためには欠かせない資格といえるでしょう。