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介護施設における電力消費量の現状とは?抑える方法を簡単に紹介

2025.04.29
分類:総務

介護施設では、季節や備えている設備によって、電力消費量が異なります。

 近年、エネルギーコストが高騰しているため、介護施設の電気代を削減することも喫緊の課題とされています。

 実際、電力消費量を抑えれば収益改善にもつながるため、電気代高騰に関係なく取り組むべきことといえるでしょう。

 そこで、介護施設における電力消費量の現状について、抑える方法を簡単に紹介します。

介護施設における電力消費量の現状

 介護施設は電力消費量が多いため、電気代の削減は利益向上に向けても大切な取り組みです。

 近年、記録的な円安や燃料価格高騰で、電気料金も著しく上昇しています。

 介護施設では、館内を最適な温度で保つことが必要であるなど、24時間に渡り空調・照明・医療機器を稼働させることが必要です。

 稼働率を保ちつつ、電気代を抑える工夫が必要といえるでしょう。

  

介護施設における電力消費量の削減方法

 介護施設の電力消費量が多いのは、24時間稼働させなければならない設備や機器が多く導入されているからです。

 いつ発生するかわからない災害に備えるケースもあるため、災害時に限られた電源で維持するためにも、省エネへの取り組みは大切といえます。

 その中で照明機器は、空調機器に次いで電力消費量が大きいため、使用方法などを見直せば電気代削減につながりやすいといえます。

 照明機器の節電方法として、以下の3つが挙げられます。

 LEDに交換する

・照度を調整する

・人感センサーを取り入れる

 

それぞれ説明します。

 

 LEDに交換する

 施設で使用している照明器具が、蛍光灯や白熱灯の場合、LED照明に交換しましょう。

 LEDに交換すると、消費電力を5884%程度削減できます。

 さらに照明自体の寿命も40倍長くなるため、交換の手間やコストを抑えられます。

 他にもブラインドやカーテンの調整で自然光を活用すれば、照明機器を使う時間を短くできます。

  

照度を調整する

明るすぎる照度は、無駄に電力消費量を増やします。

そこで、照度調整できる機器を使い、必要な明るさへ調整しましょう。

外来部門などは、患者の来院時間以外、照度を抑えると効果的です。

他にも天井や壁に光を反射させて照らす関節照明を取り入れれば、直接照明よりも必要な照度を確保しやすくなり、省エネ効果も得られます。

 

人感センサーを取り入れる

こまめな消灯が難しい場合には、人感センサーやタイマーを活用しましょう。

人のいない場所や時間帯で、自動的に照明を付けたり消したりできます。

出入りの多い場所や廊下などに設置すれば、節電効果を得やすくなります。