
セルフ・キャリアドックとは、企業が従業員のキャリア形成の支援に向けて、キャリアコンサルティング面談や研修などを実施する仕組みです。
従業員が主体となってキャリア形成に取り組み、成長を促すことを目的としています。
そこで、セルフ・キャリアドックについて、福祉分野におけるメリットと重要性を簡単に紹介します。
セルフ・キャリアドックとは、企業が従業員の人材育成ビジョンに基づいて、キャリア形成をサポートする仕組みです。
面談と研修などの組み合わせで、従業員が成長し、キャリアを形成できるように、コンサルティングを通してサポートします。
福祉分野では、障害を抱える従業員への就労支援や離職防止など、それぞれのニーズに合ったキャリア形成が必要です。
セルフ・キャリアドックは、従業員と企業のどちらにもメリットがあります。
従業員側のメリットは、キャリアプランを明確化できることと、モチベーションを上げて働きがいを見出せることです。
企業側のメリットは、従業員の定着率を向上させられることや、生産性向上が期待できることといえます。
具体的には、企業には以下のメリットがあるといえるでしょう。
・従業員のスキルアップと組織活性化で競争力強化につながる
・キャリア形成の機会を提供できるため、従業員のモチベーション向上につながる
・従業員のエンゲージメント向上により、離職率が下がり人材定着につながる
・従業員一人ひとりが成長するため組織全体の活性化につながる
・従業員のモチベーション向上で能力が発揮でき、組織全体の生産性向上につながる
・従業員の定着率向上により、新たな人材の募集・採用におけるコスト削減につながる
福祉におけるセルフ・キャリアドックは、抱える課題を解決するための手段になるといえますが、具体的には以下の3つに関する有効な手段となります。
・障害を抱える従業員が、自身の能力や適性を理解した上で適切な業務に就くことができるように、コンサルティングや職場環境の整備などを行う
・介護が理由の離職を減らすため、介護休業制度の利用促進と職場復帰支援などを導入する
・柔軟な働き方などを求める従業員に、テレワークや時短勤務などの多様な働き方に関する制度の導入で、キャリア形成を支援する
福祉分野では、様々な背景を抱える従業員が働いているため、個性を活かして能力を発揮するための支援を行います。