
介護福祉事業における実習受け入れとは、専門職を目指す学生やケアマネジャーの研修生を事業所が一定期間預かり、実践的な指導・教育を行うことです。
学んだ知識を現場で実践してもらう機会を提供するため、次世代の担い手を育てる教育の場であり、事業所にとっても提供するサービスの質を再確認する機会になります。
そこで、介護福祉事業における実習受け入れについて、目的や必要なことを解説します。
介護福祉事業における実習受け入れの目的は、以下のとおりです。
・専門人材を育成する…学校で学んだ知識を実践する機会を提供することで、即戦力になる介護職員を育成する
・質の高い介護を伝承する…実習指導者が直接指導し、技術や倫理観を伝える
・将来の介護職員を確保する…実習生に施設の仕事や雰囲気を知ってもらうことで、卒業後の採用につなげる
・現場を活性化する…学生の熱意が既存職員へ刺激を与えられる(業務見直しにつなげる)
介護福祉事業が実習を成功させて、実習生に働きたい職場として選んでもらうためには、事前準備と計画的指導などの体制を整備することが不可欠です。
実習指導者を選任し、すべての職員間で実習の目的を共有しましょう。
組織全体が温かく実習生を迎え入れられる雰囲気を醸成することで、安心して学んでもらえる環境をつくります。
その結果、将来的な人材確保の一歩につながるとも考えられます。
実習後は、記録と振り返りをしっかりと行いましょう。
毎日の記録やカンファレンスは、学びを定着させる要となります。
疑問や葛藤などへ、実習指導者が真摯にアドバイスを行い、フィードバックすることで多角的視点からケアを考えられる能力を養えます。
実習生は現場に慣れていないため、事故に繋がらないように安全管理を徹底しましょう。
現場での実習は、実習生が単独で行ってよいケースもあれば、介護職員が付き添わなければならない場合などがあります。
それぞれの範囲を明確に区分することが安全管理につながるため、実習生を事故の当事者にさせない守りを徹底してください。
実習でのよい体験ができたと感じた学生は、実習先の事業所を就職先に選ぶ動機にするとも考えられます。
その結果、若手人材獲得や、現場の人手不足解消にもつながります。