まだまだ働く気力や体力はあっても、65歳までに定年退職を迎えリタイアに至る企業も少なくありません。このような定年退職を迎えた方でも、介護施設などで働く介護職なら、職場によっては時間を限定させパートタイム労働者として働くことも可能です。
中には定年退職した後で、経験はないものの介護施設に就職し、新たなセカンドライフをスタートさせる方もいます。
ずっと自宅で過ごすよりも、週に何日か介護施設で働くことによって金銭的にも潤いが出るでしょうし、生活にもメリハリがうまれます。
多くのシニア世代が活躍する介護現場ですが、もし働くことを検討するのなら施設と訪問介護のどちらを希望するのかよく考えてもらうことが必要です。
介護施設なら常に周りに先輩スタッフがいるので安心ですし、1人で利用者の自宅に伺ってサービスを提供する訪問介護ならのびのびと仕事ができます。
また、訪問介護でも何かわからないことがあるのなら、サービス提供責任者に質問することもできるので安心して働いてもらえます。
訪問介護事業所増加する中で、利用者が適切な介護を受けることのできるように、ケアプランに基づいて介護サービスを立案する業務を担うのがサービス提供責任者です。
訪問介護サービス事業所などに所属しながら、ホームヘルパーやケアマネジャー、利用者とのパイプ役として介護サービスのコーディネートや調整を行います。
なお、訪問介護事業所では、サービス提供責任者を配置することが義務づけられています。
定年退職後の方が介護現場で働く場合、居住型の施設や日帰り施設、訪問介護など複数の介護現場から選ぶことになります。
居住型の施設で働くことを選ぶ場合、夜勤の有無についても確認してもらうことが必要です。
体力的に夜勤が難しいと考えられる場合には、日勤のみで対応可能とする介護施設で働くことが望ましいといえるでしょうし、介護施設側が配慮して夜勤を加えない形でシフトを組むということも必要になるでしょう。
介護現場では介護スタッフが利用者それぞれに合ったサービスを提供していきますが、自身もいずれ介護を受けることになると予想されるからこそ、実際の介護現場を知りたいと考え働く場所として選ぶ定年退職者は増えています。
定年退職後の方でもスキルアップ研修や養成講座などを実施し、モチベーションを高めながら就業してもらえるような制度や仕組みを作ると人材も集まりやすいといえるでしょう。
定年退職後も仕事をしたいと考えている方は少なくありませんので、選んでもらえる制度の構築や働きやすい環境づくりが重要です。