介護施設の現場で働きたいと、履歴書や職務経歴書などが求職者から送られてきたとします。このとき、どこを重点的に確認すればよいのかわからない事業者もいることでしょう。
求職者は、介護施設の採用担当の方に、これまで自分が他社などで働いた経験を介護現場でも活かすことができるように、今の知識や能力を必死にアピールしています。
そこで、職務経歴書でどこを重点的に確認し、採用する人材を選ぶべきかご説明します。
求職者が介護施設などで働いた経験のある方であれば、職務経歴書の中に介護施設の概要などが記載されていれば確認しておきましょう。
他の介護施設でどのような業務に携わったのか記載されていれば、自社の施設でも即戦力として加わる人材として適しているか確認しやすいはずです。
働いた現場が特別養護老人ホームなのか、それともデイサービスなのかなど介護現場といってもいろいろ種類がありますし、利用者やスタッフの人数なども違うためそれらを確認しておきます。
前職まで勤務していた場所で行った業務や経験、仕事を通じて身についたスキルや知識などが記載されているはずです。
従事した業務内容や担当した部署、業務に携わった期間の他、取引先や顧客とのコミュニケーションから得た体験なども記載されている場合には、文章から人物像を想像するとよいでしょう。
これまでの勤務先の概要に業務内容など、ポイントを押さえて簡潔にまとめていることが多い部分です。
難度も転職を繰り返している方の場合にはボリュームが大きめのこともありますが、企業や団体、事業内容、従業員数や利用者数などをチェックします。
必須となる項目は勤務先名と事業内容ですが、介護施設で働いていた方なら利用者や業務内容なども確認します。
特にどのような事業方針の介護施設だったか記載されていると、より判断の材料にしやすいはずです。
もし介護系の資格など取得している場合には、どのような資格を保有しているか確認しましょう。
介護の現場ですぐに活躍してもらえるのは介護職員初任者研修の他、ケアマネジャーや介護福祉士などです。
介護系の資格でなくても、福祉や医療などの現場で有効とされる資格なら現場で役立ちます。たとえばガイドヘルパー・介護予防運動指導員・認知症ケア専門士などであれば、施設の種類によってより有効となるでしょう。福祉住環境コーディネーターや福祉用具専門相談員なども同様です。