ハローワークの職業訓練で介護職員初任者研修を受ける前に確認すべき3つのこと
介護職員初任者研修を受講したいという場合、ハローワークで求職者支援制度を利用できます。
このハローワークの求職者制度では、雇用保険の受給ができなくても職業訓練により資格を取得し、早期に就職先を見つける支援を目的として設けられています。
無料でスキルを身につけることが可能な上に、就職に有利になるというメリットがありますが、具体的にどのような制度かご説明します。
職業訓練は、現在仕事を探している方やこれから転職したいという方に向けた制度で、都道府県などの自治体の他、認可を受けた民間企業などが運営する講座の受講が可能です。
雇用保険を受け取ることができない方に向けた就労サポートとして、求職者支援制度が設けられていますが、一定条件を満たすことでこの職業訓練のための給付金を受給できます。
介護職員初任者研修は、これから介護の仕事を始めようという方がまず目指したい資格であり、旧ホームヘルパー2級と同じスキルを取得できます。
介護の基本的な知識と技術を身につけることが可能となりますが、求職者支援制度の対象となる特定求職者は次の要件を満たすことが必要です。
・ハローワークに求職を申込んでいる
・雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者ではない
・労働の意思と能力がある
・職業訓練など支援を行う必要があるとハローワークから認められている
具体的には、雇用保険に加入できなかった方や加入期間が不足していて失業給付が受け取れない方、雇用保険の失業給付を受給している期間で再就職できなかった方などです。
他にも、自営業者の方で廃業した方や、就職先が決まらないまま学校を卒業して現在無職という方なども対象となります。
介護職員初任者研修はハローワークを通さなくても受講できますが、ハローワークの職業訓練で研修を受ければ費用がかかりません。
ただし制度を利用するときには職業訓練に申し込む前に、ハローワークに求職の申し込みが必要となります。
通常の介護職員初任者研修の場合には、スクールにより差があるものの5~7万円程度の費用がかかりますので、できるだけお金をかけずに資格を取得したいなら制度を利用しましょう。
ただしテキスト代は実費負担となることや、選考試験があるので倍率が高く通らないこともあると留意しておいてください。