超高齢社会が進む日本では、介護の需要が年々高まっているため、介護事業者も人材を採用し介護スタッフを増やさなければなりません。
そもそも介護職員は人手が足りていない状態なので、介護分野の有効求人倍率は4倍を超えるほど高水準でありながら、なぜ採用につながらないのでしょう。
介護業界は長年に渡り人手不足の状況が続き、現在では深刻な状態となっています。
その要因として、次のようなことが関係していると考えられます。
介護事業者多くは採用が困難と感じています。
その理由として挙げられるのは、
・同業他社との人材獲得競争が激しく小規模企業では勝てない
・他産業よりも労働条件が悪い
・離職率が高い
といったことです。
同業他社との競争に打ち勝ち、やっと採用しても離職率が高ければまた募集しなければならず、いつまでたっても人材は定着しません。
介護業界の離職率が高い理由としては、
人間関係に問題が出やすい(スタッフ同士だけでなく利用者との人間関係も重要)
職場環境が整備されていない(ライフイベントが発生したとき継続して働けない)
労働条件が厳しい(体力的・精神的にきつい仕事で給与などの待遇が悪い)
といったことを理由とされることが多いといえます。
マイナスイメージが高くなれば、さらに採用は厳しくなると考えられますが、もし経験者を雇用できないときには無資格・未経験者の採用も検討しましょう。
そもそも介護業界は、介護職経験者や介護福祉士など資格を保有した方を重視して採用することが多いですが、やる気があればゼロからスタートできることがメリットです。
人材確保に行き詰まったときには、経験がない方やこれから資格を取得しようと考えている方も採用候補とすることで、人材を増やしやすくなります。
ただ、即戦力となるまで育成が必要なので、コスト面が不安になることもあるでしょう。ただ、初期段階の教育コストは国の「キャリア形成促進助成金」や「キャリアア ップ助成金」など制度を活用できます。
その上で、セミナーつき説明会を実施し、介護の仕事に興味はあっても一歩を踏み出せない方に介護技術の体験をしてもらうイベントを開催するといった取り組みも必要です。
そして働きながら初任者研修や実務研修などを受講し、短い期間で資格を取得できる育成プログラムも実施していきましょう。
自社で研修などを開催できなくても、近隣の介護スクールに委託するといった方法もあります。