介護事業者が新たに介護職員を雇用するとき、その人物が現場で活躍できる人材か、能力を知りたいと思うものでしょう。
介護職として活かすことのできる能力が備わっている人材のほうが、即戦力として雇用できるからです。
そこで、介護現場ではどのような能力が求められるのかご説明します。
介護の仕事は未経験者でもスタートしてもらうことはできますが、必要な資格や能力が備わっていた方が、より即戦力として活躍してもらいやすくなります。
主に介護職として求められる能力として、次のようなものが挙げられます。
介護現場で働く上で必要となる資格を保有している方であれば、介護の知識や技術を活かして働いてもらうことができます。介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士などがその例です。
介護施設などでは、高齢者を支えたり持ち上げたりなど、体力も必要です。
限られた時間内で質の高いサービスを提供するためには、常に施設内を動き立ったままで作業を行うといった状況となります。
そのため足腰の強さや、体力に自信のある方は仕事がしやすいでしょう。
介護現場では、利用者の立場に立って物事を考え、何を希望しているのかニーズに耳を傾けることが必要です。
抱えている悩みや不満を解消できるように、ニーズを汲み取る傾聴力が備わっている方のほうが、利用者にも受け入れられやすいといえます。
そして介護職員に求められるのは能力だけではなく、そもそもの資質や性格などで、介護現場で働くことに向いているのかそうでないのかある程度決まります。
介護職員として働くことに向いているのは、主に次のような性格の方です。
・高齢者に対して思いやりを持てる方
・人とコミュニケーションを取ることが好きな方
・仕事とプライベートの切り替えを上手にできる方
・介護現場で働く上で成長意欲が高い方
・幅広い視野で様々な対応ができる方
介護現場では身体能力の低下した高齢者や、認知能力の低下した高齢者と接することが多いため、お年寄りに対して思いやりを持ちながらコミュニケーションを取ることが好きな方のほうが長く務まります。
また、オンオフの切り替えができ、幅広い視野をもちながら対処できる方でのほうが活躍できる傾向にあります。
働く上では、スキルやキャリアアップなど、成長意欲の高い方のほうが現場のモチベーションも上がります。