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介護施設で働く医療従事者の仕事とは?その役割と求められること

2022.08.16
分類:リスク

介護施設の種類によっては、介護士だけでなく看護師や医師などに医療従事者も働いていることがあります。

しかし医療従事者が介護施設で働く場合、具体的にどのような役割を担当することになるのかピンとこない方もいることでしょう。

そこで、ここでは介護施設で働く看護師を例に、その役割や仕事内容について解説していきます。

介護施設で働く医療従事者の役割

介護施設で働く医療従事者のうち、看護師の主な役割として、入居者の健康管理が挙げられます。

医師が常駐していない介護施設が多いため、健康管理は看護師の大切な仕事です。

介護スタッフと連携しながら、医師の指示のもとで次の医療行為を行っていきます。

・服薬管理・投薬

・点滴の投与

・採血

・痰の吸引

医師が常駐していないと、入居者の体調が急変したときなど困ってしまいます。

そのような場合には看護師が応急処置を行い、病院までの引き継ぐなどの対応も求められます。

 

介護施設で働く看護師の主な仕事内容

介護施設で働いている看護師は、主に次のような仕事をしています。

・入居者の健康管理

・療養に関する業務

・医療業務

それぞれ説明していきます。

入居者の健康管理

介護施設の看護師は、入居者の健康管理を行うため、次の業務を担当します。

・体温や血圧の測定

・口腔ケア

・爪切り

・耳垢の除去

療養に関する業務

入居者の療養に関する業務として、次の行為も行います。

・経管栄養の実施

・軟膏の塗布

・湿布の貼付

・創傷処置

・人工肛門などストーマ装具の交換

・自己導尿を補助するカテーテル準備

・その他、医師から指示された医療処置

医療業務

看護師が医師の指示・指導のもとで行うことのできる医療業務として挙げらるのは、次の行為です。

・投薬

・点滴

・採血

・痰の吸引

・床ずれの観察・処置

・尿道カテーテルの挿入

また、入浴前後の更衣で入居者の全身の皮膚を観察することも重要となり、入浴が終わった後には軟膏塗布や湿布貼付などを行うこともあります。

 

介護士とのコミュニケーション・連携も大切

介護施設には、夜間に看護師が常駐していない場合もありますが、その際には夜間オンコールなどが利用されています。

夜勤の業務量は病院勤務の看護師よりも少ないため、比較的働きやすいと考えられますが、看護師の人員配置によって異なるといえるでしょう。

病院看護と比べれば医療ケアを行う機会が少ないことに不満を感じる看護師もいるようですが、介護士と役割分担しながらコミュニケーション・連携を深めることも大切です。