介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護福祉事業における病気とは?利用者と介護スタッフの2つの観点から解説

2026.04.25
分類:リスク

介護福祉事業における病気とは、利用者が抱える疾患と介護スタッフのなりやすい職業病などが挙げられます。

 利用者の疾患においては、生活をどのように結びつけて自立を支援するのかが重要です。

 介護スタッフがなりやすい職業病については、医療的な知識に基づいた観察と早期対応が求められます。

 現場の慢性的な人手不足や身体・精神的な負担の大きさが、介護スタッフの職業病を悪化させます。

 職員の健康管理を適切に行うためにも、介護福祉事業における病気について、利用者と介護スタッフの2つの観点から解説します。

利用者に多い病気・疾患

 利用者に多く見られるのは、主に介護や支援を必要とする以下の疾患や病気です。

 ・認知症…アルツハイマー型認知症・血管性認知症など

・脳血管疾患…脳卒中・脳梗塞・脳出血など

・高齢による衰弱…老衰など

・骨折・転倒…転倒による骨折を経て寝たきり状態など

・関節疾患…変形性膝関節症など

・その他疾患…糖尿病・高血圧・慢性腎不全・帯状疱疹など

  

 介護現場で重要視される病気

 利用者が抱える疾患はいろいろありますが、その中でも特に介護現場で重要視されやすい病気は以下のとおりです。

 ・老年症候群…加齢に伴う機能低下による、摂食障害・嚥下障害・体重減少・痛み増悪・せん妄・頻尿・失禁・めまいなど

・生活習慣病…高血圧・糖尿病・心疾患・慢性腎不全など

・感染症・皮膚疾患…肺炎・インフルエンザ・帯状疱疹・褥瘡(床ずれ)など

・老年性うつ…うつ・夜間不穏・無気力など

 

 介護スタッフに多く見られる病気・疾患

 現場の介護スタッフに多く見られる職業病は、肉体労働と精神的な負担の重さから発症します。

 主に、以下の疾患などが多いといえます。

 ・腰痛…排泄介助・入浴介助・体位変換などの中腰姿勢によるケアを原因とする

・慢性疲労…重労働による体力低下

・うつ・適応障害…人間関係や利用者の暴言、生活リズムの乱れなどによるメンタルヘルス不調

・感染症…ノロウイルス・インフルエンザなど

・自律神経失調症…不規則な勤務体系を原因とする

 

 介護現場で重要な感染症対策

 介護施設の利用者は、高齢であるため抵抗力も低下しており、感染症などにかかりやすいといえます。

 そのため、標準予防策が義務化されており、手洗い・手指消毒などを徹底することが必要です。

 使い捨て手袋やマスク、エプロン、フェイスシールドなどを正しく使用しましょう。

 排泄や嘔吐物処は、直接触れない処理と消毒を徹底して行うことが必要です。

 ドアノブや手すり、スイッチなどの消毒も抜かりなく行ってください。