介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護福祉事業と看護の連携の重要性|役割や課題を簡単に解説

2026.05.18
分類:リスク

介護福祉事業は、介護を必要とする高齢者を支える上で欠かせない存在といえますが、看護との連携が重要です。

 生活を支える介護ケアと、医療ケアを提供する看護の融合は、加齢に伴う慢性疾患や障がいを抱える利用者が安心して暮らす上で欠かせないといえるでしょう。

 従来までは、生活の介護と治療の看護として明確に分類されていたものの、現在は尊厳を守り住み慣れた場所で暮らすための一体化が求められます。

 そこで、介護福祉事業と看護の連携の重要性について、役割や課題を簡単に解説します。

介護現場における看護とは

 介護現場における看護とは、高齢者施設などで利用者の生活を支えつつ、健康チェックや投薬、褥瘡処置などの医療的ケアを行うことです。

 医師の指示のもと、看護師等が医療行為を担当し、介護職と連携して急変時などにも対応します。

 日常生活動作の維持・向上においても、重要で責任のあるケアといえるでしょう。

 そのため、介護現場での看護師等は医療の専門家として配置され、主に以下の役割を担います。

 ・利用者の健康管理を行う…バイタルチェックや状態の観察を通じて、病状の変化・脱水・感染症の兆候などの早期発見につなげる

・医療的ケアを行う…医師の指示のもとで、インスリン注射・経管栄養・たん吸引・床ずれ処置・点滴管理などを行う

・服薬管理を行う…多剤併用のリスクを避けて、安全に服用されるための管理・指導を行う

・介護職へ助言する…介護職に、個々の疾患に応じて行うべき適切な介助方法や急変時の対応をレクチャーする

 

介護福祉事業と看護の連携の重要性

 介護職と看護職は、同じ介護現場で働く専門家であり、分野は異なるものの同じ目標に向かうパートナーといえます。

 まず、介護職は利用者がその人らしく生活できる状態の維持・継続を重視し、看護職は利用者の身体の安全と病状の安定を重視します。

 利用者の意欲を尊重する介護職と、ケガなどのリスクを懸念する看護職では意見が分かれることもあるため、同じ現場で働く専門家でありながら視点が異なることは理解が必です。

 近年の地域包括ケアシステムでは、カンファレンスを通じてリスクを共有しつつ、利用者本人が望む生活をどのように支えるのか見出すことが重要視されます。

  

在宅介護の要となる訪問看護の役割・課題

 訪問看護は在宅介護の要といえますが、24時間対応の訪問看護ステーションが増えれば、重度で介護を必要とする方なども自宅で過ごすことができます。

 しかし、病院勤務を希望する看護師が多く、介護施設や訪問看護で仕事をする看護師は確保しにくいことが課題です。

 利用者の生活の場に医療が溶け込みやすいケア体制を構築することが、日本の介護福祉事業の理想形になるといえます。