介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設で新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するための対応方法

2020.07.02
分類:リスク

2020年に日本だけでなく世界で流行してしまった新型コロナウイルスの影響により、介護施設や事業所でも感染拡大を防止する対策を講じる必要性が出てきました。

そこで、具体的に介護施設では新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためにどのようなことを実践していけばよいのか、感染者が出た場合の対応などについて知っておくようにしましょう。

感染拡大に重要なのは咳エチケットや手洗いを徹底すること

介護施設の介護スタッフや利用者だけでなく、委託業者なども含めてマスクを着用した咳エチケットへの取り組み、そして手洗いやアルコール消毒を徹底して行うことが必要です。

利用者と接することの多い介護スタッフや事務職、送迎を行う職員やボランティアなど、すべての方が出勤前に体温の測定を行い、発熱など症状が見られれば出勤しないことも必要といえます。

また、利用者を送迎するときには本人・家族・職員が体温を計測することも必要です。

 

面会は制限する

面会は緊急の場合などやむを得ないとき以外は制限することも必要ですし、面会者にも体温を計測してもらうようにし、発熱が見られれば断るようにします。

なお、委託業者からの物品を受け渡してもらうときも玄関など限られた場所で行うようにしてください。

 

基礎疾患を抱える高齢者への対応

糖尿病・心不全・呼吸器疾患などの基礎疾患を抱えている方で、37.5度以上の発熱が2日以上続いた場合や、強いだるさや息苦しさが見られます場合には「帰国者・接触者相談センター」に電話で連絡を入れ指示を受けるようにしてください。

医療機関を受診した後や診断結果が確定するまでの間は、感染の疑いのある利用者は原則個室に移し、部屋を出るときにはマスクを着用すること、他の利用者の介護との担当を可能な限り分けることが必要といえるでしょう。

 

新型コロナウイルス感染症に感染した方が発生したら

利用者や職員などで新型コロナウイルス感染症に感染した方が出た場合には、保健所の指示に従い、協力医療機関に相談しましょう。

そして速やかに施設長などに報告し、施設内での情報共有を行いながら指定権者・利用者の家族にも報告を行うことが必要です。

感染した方の居室や利用した共用スペースは、手袋を着用し消毒用エタノールで清拭するなど消毒・清掃を徹底して行います。

トイレのドアノブなどの取手も同じく消毒用エタノールで清拭するなどを行いましょう。もし保健所の指示があれば、その指示に従うようにしてください。