新型コロナウイルスの感染者が増え、連日ニュースなどで報道されている状況です。
介護施設でも職員の感染が明るみになるなど、利用者やその家族、関係者などにとっては不安な状況となっていることでしょう。
そのため、介護施設でクラスターが起きたという報道を発生させないためにも、施設では新型コロナウイルスへの対策について再度検討が必要です。
新型コロナウイルスの感染者が出始めた頃は、連日に渡り発生者数や発生場所の報道がありました。
介護施設の職員が感染したという方法が出ても、すでに特別養護老人ホームなど介護施設ではインフルエンザの流行に備え、医療や介護現場で取り入れている標準感染予防策を講じていたようです。
新型コロナウイルスだけにとらわれることなく、日頃から感染予防を意識した対応ができていたといえるでしょう。
当初厚生労働省からの介護施設における新型コロナウイルスへの対応も、指示があったわけではなく施設ごとの判断に任せるという形でした。
そこで多くの介護施設では、マスク着用と体調不良の際には面会を制限するという対応を行っていたようです。しかし、介護老人保健施設の職員が新型コロナウイルスに感染したという情報が報道され、厚生労働省から介護施設に対し検温や面会制限などを行うような通達が出ました。
それにより介護施設でも、完全に面会制限するなど対応をとることになったのです。
そもそも介護施設では多くの高齢者が生活しているので、普段から感染予防への対策を充分に行っておくことが必要です。
介護施設の感染予防へのマニュアルは、厚生労働省から平成30年3月に発行されています。
マニュアルには感染対策への基礎知識から、感染症を発症した際の対応などが記載されていますが、マニュアルの存在を知らない介護職員が多いというのが現状です。
さらにマスクの着用や手洗いが正しい方法でできていないこともあり、介護施設側で正しい感染予防の教育を職員に向けて行うことが求められます。
マスクがずれないようにしっかり装着し触らないように気をつけ、マスクに触ったときには必ず十分な手洗いを行うことなども必要です。
介護施設で感染対策の正しい知識について専門的な研修を開催し、併せて間違った対応が行われていないか実施状況も把握しながら改善することが必要といえます。