新型コロナウイルス感染拡大の影響により、飲食業界やアパレル業界などで仕事を失った方は少なくありませんが、転職先として介護職を選ぶ方も増えました。
介護業界はもともと慢性的な人手不足という悩みを抱えていますが、異業種から介護職に転職することの希望者が増えた理由について説明していきます。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、女性が多く働いている宿泊業や飲食業、小売り業などが打撃を受けることとなり、多くの方が雇用を失っています。
対面型でサービスを提供するサービス業や小売り業は、外出自粛や時短営業などの影響を受けてしまい、売上激減によって倒産に追い込まれてしまったケースも少なくありません。
また、非正規で働いていた女性が多かったため、働く場所を失った女性が増えることにつながったといえるでしょう。
職を失った方が、これまで働いた場所での知識や経験を生かして仕事を探そうと考えても、同業種は厳しい状況であることに変わりなく、就職先が見つかりにくいといえます。
そこで転職の際には職種転換を検討し、新たな業界へ一歩を踏み出した方も多くいるようです。
コロナ禍以前より就職ニーズが高まり、入職者も増えたといえるのが介護業界ですが、コロナ禍だからこそ選ばれた理由は以下のとおりです。
コロナ禍以降で転職先を選ぶときには、雇用の安定が重視されるようになりました。
高齢者の増加と介護ニーズの高さは年々上がっているため、介護職の需要や将来性を見込んで転職者が増えたといえます。
また、介護施設数も多く、地方でも需要があるため、自宅の近くで働くことのできる職場探しにも最適とされています。
介護職のキャリアアップは、少し前までは複雑化されていました。
しかし現在は、「介護福祉士」を目指すルートへと一本化されています。
介護現場で働きながら経験を活かし、国家資格である「介護福祉士」の取得を目指すことも可能です。
また、介護職の中でも業種はいろいろあるため、たとえば「生活相談員」や「ケアマネジャー(介護支援専門員)」を目指すこともできます。
介護人材を必要とする事業所は数多くあるため、仮に転職先の事業所が倒産してしまっても、経験や取得した資格を活かして次の職場を見つけやすいことも介護業界が注目された理由といえるでしょう。