介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

利用者に訪問介護サービスを提供する「ホームヘルパー」の仕事内容とは

2022.06.07
分類:その他

利用者の自宅を訪問し、必要な介護サービスを提供する専門職を「ホームヘルパー」といいます。

正式名称を「訪問介護員」といいますが、利用者宅の掃除・洗濯などの生活援助や、入浴・排泄介助などの身体介護などのケアを行います。

そこで、ホームヘルパーとは具体的にどのような仕事内容なのか、必要な資格なども含めて説明していきます。

ホームヘルパーと呼ばれる「訪問介護員」の担当する仕事

ホームヘルパーの仕事は、自宅で生活しながらも介護を必要とする方の日常生活の支援です。

担当する仕事は次の3つに分けることができます。

・身体介護

・生活援助

・通院介助

介護保険上では「訪問介護員」と呼ばれ、決められた時間に利用者宅を訪問し、必要とされる介護サービスを提供します。

提供するサービスの内容は、利用者の介護を必要とする状況などにより異なり、ケアマネージャー・サービス提供責任者・利用者・家族とで決定されます。

それではホームヘルパーが担当する3つの仕事について説明していきます。

身体介護

利用者の着替え・排せつ・食事・入浴など、直接身体に触れて行う介助と、それに伴う準備や片付けを行います。

生活援助

掃除・洗濯・調理・買い物など家事援助や、処方薬の受け取りなど利用者の身体に直接触れることのない範囲で身の回りのサポートを行います。

通院を目的とした移動介助

利用者と通院する病院まで出向き、歩行や車椅子走行などの移動や受診手続などサポートします。

 

「ホームヘルパー」に期待されること

ホームヘルパーが担当する生活援助は一般的な家事代行とは異なり、あくまでも介護を必要とする方に対するサポートです。

要介護者の家族が行うことをホームヘルパーが代わりに行うことで、介護疲れなどを感じやすくなっている家族の負担を軽減することもできるでしょう。

利用者ができないからサポートするのではなく、利用者が自立できるような支援を行うことが目的です。

ホームヘルパーの中には、利用者ができない家事を代わりに行うことや、動かすことのできない身体をいたわり動かさなくてよいサポートをすると考えがちですが、目指すのは自立支援と認識しておくべきでしょう。

利用者が自宅で快適な生活を送ることができるように、身体・精神・社会的に豊かな暮らしを実現させるための支援を行うことがホームヘルパーの役割です。

また、サポートすることにより要介護度を進行させることなく、維持・軽減できることを目指すことも介護の基本であると心得ておいてください。