法人として訪問介護事業を始めるときには、事前に様々なことを決めておくことが必要です。
たとえば、
・介護事業所の名称
・営業日
・営業時間
・営業地域
・営業開始日
などが挙げられますが、特に悩んでしまいがちなのが「事業所」です。
事業所の顔ともいえる屋号は、名刺などにも記載されるため、失敗しないような名称にしたいと考えるものでしょうが、会社名と同じでなければならないのかなど様々な疑問もあることでしょう。
そこで、訪問介護事業を始めるときに、事業所名はどのように決めればよいのか解説していきます。
訪問介護事業をはじめるときには、介護事業所の名称を決めることが必要です。
その際、会社名と同じ名称にする必要はなく、たとえば次のような付け方もできます。
会社名:株式会社なごみの色
介護事業所名:なごみのヘルパーステーション
介護事業所の名称は「屋号」のようなものですが、「会社名」は登記されている正式名称であることが違いです。
そのため高齢者を相手にケアをする仕事であるため、介護事業所の名称としてふさわしいのは、親しみやすく安心を与える言葉などが含まれているほうがよいでしょう。
たとえば春の暖かさなどを感じさせる花の名前や、安心していることをイメージできる言葉などを使用すると、利用者に選ばれやすくなります。
事業所の営業地域内で同一の名称は認められません。
管轄する役所によって対応は異なるでしょうが、利用者を混乱させることになりかねないことや、紛らわしさを感じさせるため、同一や似た名称は避けるようにしてください。
同じ名称がすでに会社名として使用されているかは、「WAM NET」という日本全国の介護事業所データが登録されているサイトを参考にするとよいでしょう。
参考:WAM NET https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/
会社名として使いたい名称があるときに、既に使用されている名称ではないか調べることができます。
他にも全国の介護事業所を掲載しているサイトは複数あるため、活用すれば自分で調べることは可能です。
自治体でも介護事業所登録者など一覧で公開しているため、確認しておくと安心といえます。
調べる時間がないときなどは、自治体に確認を取って調べてもらいましょう。
役所から使ってよい会社名と認めてもらえれば、登録しても問題はありません。