介護業界で働く介護士は、介護施設や訪問介護サービスなどで身体介護や生活援助など様々なケアを行っています。
主にホームヘルパーや訪問介護員を指す呼び方として使われることが多いですが、介護福祉士とはどこが異なるのでしょう。
そこで、介護業界で働く介護士の仕事内容と、介護福祉士との違いについて説明していきます。
介護の仕事内容として挙げられるのは、
・食事介助
・入浴介助
・排泄介助
・移乗介助
などの身体介助です。
他にも掃除・洗濯・買い物など生活援助も行います。
施設ではレクリエーションを企画・実施したり介護記録を作成したりなど、様々な業務を担当します。
介護士と介護福祉士はどちらも介護現場でケアを必要とする方に対し、直接介護サービスを提供します。
ただ、次の3つに主な違いがあるといえるでしょう。
・取得している資格
・業務の内容
・給与の高さ
それぞれ説明していきます。
介護士とは介護の仕事を行う人自体を指す呼び方ですが、介護福祉士は国家資格を取得した人です。
介護福祉士は介護系資格で唯一の国家資格であり、介護現場で働くプロとしての一定以上の知識や技術を持つことを証明できる資格ともいえます。
介護の仕事は介護福祉士の資格を取得していなくてもできますが、スキルアップに向けて取得を目指す方は多くいます。
介護福祉士と介護士は業務内容にも違いがあります。
どちらも介護サービスを提供する立場ですが、介護福祉士には介護スタッフを取りまとめるリーダーや専門的な知識や技術を活かし指導する立場として働くことがほとんどです。
ケアプラン作成に必要な担当者会議に参加し、専門的な知見で意見を述べるなども行います。
介護福祉士と介護士は給与面でも違いがあります。
厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」では、介護士の平均給与は月28.2万円だったのにたいし、介護福祉士は33.8万円でした。
一般的な介護士よりも介護福祉士の給与が高いため、収入を増やしたいなら資格取得を目指しましょう。
介護福祉士の資格を取得するには国家資格に合格することが必要です。
は実務経験ルート・養成施設ルート・福祉系高校ルート・経済連携協定ルートという4つのルートのいずれかを経て、国家試験に合格しなければなりません。
介護福祉士を目指す勉強をするだけでも、介護過程の展開や認知症などについて学ぶことができ、専門的な知識とスキルを高めることができます。