「サ高住」とは「サービス付き高齢者向け住宅」のことですが、高齢者が安心して生活を送ることができるように、住環境は整備され安否確認などのサービスが提供されている住まいのことです。
日常生活や介護について不安を抱える高齢者単身または高齢者夫婦世帯が、住み慣れた地域で安心して生活できるように設けられた賃貸住宅が「サ高住」といえます。
そこで、「サ高住」と呼ばれる「サービス付き高齢者向け住宅」の特徴についてわかりやすく解説していきます。
サ高住と呼ばれるサービス付き高齢者向け住宅は、国土交通省・厚生労働省所管の「高齢者住まい法」によりできた住宅です。
高齢者が安心して生活できるような住まいを提供するものであり、その特徴して次のことが挙げられます。
・入居対象は60歳以上または要介護者・要支援者の認定を受けている方
・段差が排除され手すりなど設置されたバリアフリー設計である住宅
・日中はケア専門家が常駐し安否確認や生活相談サービスが提供される
・個室の床面積は最低でも18㎡以上確保される
バス・トイレ・キッチンは個室に備わっている場合もあれば共有部分にある場合もあり、緊急の際の通報対応や食事サービスなど利用できる住宅もありますが、物件によって異なります。
さらに令和4年9月からは日中の見守りをIoT機器で行うことも可能とされており、最新技術が導入されている住宅も今後増えていくことが予想されます。
介護を必要とする方の場合、併設または外部の訪問介護を利用することが必要となり、医療を必要とする方は訪問看護を利用することで、安心して生活を送ることができるでしょう。
サ高住は高齢者が安心して生活を送ることができるように配慮された住環境が整備されています。
安否確認や生活相談などのサービスも利用できますが、介護サービスはついていません。
もしも介護サービスを利用するときには、住宅に併設されている訪問介護や外部の事業者と別途契約することが必要です。
また、厚生労働省の特定施設に指定されているサ高住の場合には、介護付き有料老人ホーム同様の介護サービスを利用でき、介護職員が24時間常駐しているためより安心して生活することができるでしょう。
介護サービスを利用できるサービス付き高齢者向け住宅は、要介護度の高い方でも安心して暮らすことのできる施設として今後は人気を集めることとなるでしょう。