介護職員の仕事は、特別養護老人ホームや障害者支援施設で高齢者や重度の心身障害者などの身体介護や生活支援を行うことである。
主に高齢者や障害者の身体介護、生活支援を行う職業。 高齢化の進行によって高齢者の数がどんどん増えていくなか、社会的な需要を増しつつある。 施設で働くだけでなく、在宅で訪問介護を行うことも。
そこで、介護職員について、仕事内容や主な職場や将来性、なるためのルートを紹介します。
介護職員の仕事は、主に老人ホームに入所している高齢者へ、生活全般に渡る支援を行うことです。
具体的に、以下のことが挙げられます。
・寝たきりの高齢者や認知症高齢者に対する入浴・排泄・食事・移動などの介護
・業務日誌の作成
・福祉用具の管理
・看護業務の補助
・居室の掃除
・誕生会や花見などイベントの企画・開催
・家族や施設との連携
・医師や看護師への連絡
・地域の介護家族などを対象とした介護講習会の講師
・福祉系大学等への介護実習の指導
介護を必要とする高齢者の尊厳を重視し、日常生活動作(ADL)や手段的日常生活動作(IADL)を活かした毎日を過ごすことができるよう、自立支援することが仕事といえます。
介護職員の職場は、主に以下の介護施設です。
・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
・介護老人保健施設
・グループホーム
・養護老人ホーム
・軽費老人ホーム
・老人デイサービスセンター
・有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅
介護人材不足は今後、さらに深刻化すると懸念されています。
厚生労働省は2025年度までに約32万人、2040年度までに約69万人の介護人材を確保することが必要としています。
実際には非正規雇用も多いため、介護報酬の引き上げや賃上げなどの政策など、労働条件の改善が望まれるといえるでしょう。
海外からの介護人材を受け入れるルートは、主に以下のとおりです。
①経済連携協定(EPA)…介護福祉士候補者として入国後、養成・研修を受けて介護福祉士資格を取得してもらう
②在留資格「介護」…介護福祉士資格取得者が「専門的技術を有する外国人」として在留資格を得て、業務に従事してもらう
③技能実習制度…技能移転の名目で実習後最大5年間であるものの、介護福祉士資格を取得してもらうことで在留資格「介護」で在留してもらえる
④特定技能1号…一定の専門性・日本語能力のある外国人が通算5年間まで介護施設等で就労を認められるが、介護福祉士資格を取得してもらうことで在留資格「介護」で在留してもらえる