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看護小規模多機能型居宅介護とは?種類や特徴・併用できないサービスを紹介

2024.08.19
分類:その他

看護小規模多機能型居宅介護とは、看護と介護を一体的に提供する介護サービスです。

 主に訪問看護と小規模多機能型居宅介護が組み合わさっており、通い・泊まり・訪問介護・訪問看護のサービスが提供されます。

 一般的な介護事業者と異なるのは、介護と看護が一体となるため、看護と介護のそれぞれの専門職がいることです。

 そこで、看護小規模多機能型居宅介護について、種類や特徴、併用できないサービスを紹介していきます。

看護小規模多機能型居宅介護とは

 看護小規模多機能型居宅介護とは、訪問介護・通所介護・短期入所などの介護サービスに訪問看護を加え、介護と看護を一体化させた介護保険サービスです。

 主に以下の方が利用するとよい介護保険サービスといえます。

 ・退院直後に在宅生活へスムーズに移行したい場合

・がん末期などの看取り期や病状不安定期における在宅生活を継続したい場合

・家族に対するレスパイトケアや相談対応による負担を軽減したい場合

 実際には看護小規模多機能型居宅介護の事業所数が増えていません。

 その原因として、多様なニーズに対応しにくいことや職員の確保が難しいこと、サービスの認知度が低いことなどが関係します。

  

 看護小規模多機能型居宅介護の種類

 看護小規模多機能型居宅介護とは通称「看多機」とも呼ばれている介護保険サービスで、先にも述べた通り提供されるサービスの種類は以下のとおりです。

 ・通所介護(デイサービス)

・訪問介護

・短期入所(ショートステイ)

・訪問看護

  

看護小規模多機能型居宅介護の主な特徴

 看護小規模多機能型居宅介護は、主に以下の特徴があります。

 ・サービスの自由度が高い(24時間365日運営で利用回数の制限がない定額制)

・同じスタッフが対応してくれる(1つの事業所内で訪問・通い・宿泊のサービスが提供される)

・医療処置に対応してもらえる(主治医と連携・指示のもとで看護師が医療処置を行うことが可能)

・定員が少人数である(登録定員は29名と少人数制)

  

 看護小規模多機能型居宅介護と併用できないサービス

 看護小規模多機能型居宅介護を利用しながら、他の事業者の訪問看護・訪問介護・通所介護・短期入所サービスは併用できません。

 訪問リハビリテーション・居宅療養管理指導・福祉用具貸与・販売・住宅改修などのサービスは併用可能です。

 医療保険による訪問看護を受けていても利用できるため、介護と看護のどちらもケアを受けたいときにはよいといえるでしょう。