ハローワークとは、厚生労働省運営の公共職業安定所であり、主に仕事を探す人が利用する機関です。
求職情報の提供以外にも、雇用に関するいろいろなサービスを提供しているため、たとえば助成金や求人応募のアドバイスなども行われます。
また、介護職員初任者研修の受講においては、ハローワークで求職者支援制度を利用できるため有効活用するとよいでしょう。
ハローワークの求職者制度は、雇用保険を受給できない場合でも、職業訓練で資格取得を目指し就職を支援することを目的としています。
そこで、ハローワークや、介護職員初任者研修を受講するための求職者支援制度を紹介します。
「ハローワーク」とは、厚生労働省が全国500か所以上に設置している公共職業安定所です。
雇用に関する対策や手続を行う機関であり、求人票案内・就活アドバイス・適職診断・職業訓練紹介などの支援を無料で提供しています。
そのため主に仕事を探している求職者が利用する場所です。
ハローワークの「職業訓練」とは、求職中の方が就職に役立つ能力や知識を得るための公的な制度です。
仕事を探している方や転職したい方などが利用するとよい制度で、都道府県などの自治体や、認可を受けた民間企業の運営する講座を受講できます。
ハローワークの「特定求職者」とは、雇用保険の失業等給付を受給できない求職者のうち、職業訓練受講などの就職支援が必要とハローワーク所長が認める方です。
一定条件を満たすことで、職業訓練のための給付金を受給できるため、介護の仕事を始めたいのなら介護職員初任者研修の取得を目指しましょう。
旧ホームヘルパー2級と同じスキルの取得が可能であり、介護の基本的な知識・技術を身につけることができます。
ただし求職者支援制度の対象である特定求職者は、以下の要件を満たすことが必要となります。
・ハローワークへ求職の申し込みを行っている
・雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者ではない
・働くの意思と能力が認められる
・職業訓練などの支援が必要とハローワークから認められている
雇用保険に加入できなかった方や、加入期間が足りておらず失業給付を受け取ることができない方、または雇用保険の失業給付の受給期間で再就職できなかった方が対象となります。
自営業者で廃業した方や、就職先が決まらずに卒業後無職の場合も対象です。
ハローワークを通さなくても介護職員初任者研修を受講することはできるものの、職業訓練を利用すれば費用がかからないため、要件を満たすのなら検討してみることをおすすめします。