介護事業では、現場で働く人材が不足していますが、確保する上で紹介者を頼ることも少なくありません。
多様なニーズに対応するため、スキルや専門性の高い人材を採用したい事業者は多いといえますが、募集をかけても応募がなかったり競合他社に奪われたりとスムーズな人材雇用につながりにくい状況です。
そこで、このようなときに頼りたい介護の紹介者について、介護人材紹介会社のメリットとデメリットを解説します。
介護の紹介者とは、主に介護人材紹介会社や老人ホーム紹介会社などです。
介護人材紹介会社は、介護職員採用を支援する会社であり、利用の際には紹介手数料が必要になります。
紹介手数料の相場は、想定年収の約20~30%とされていますが、現在は人手が足りていないため30~35%程度まで上昇しているともいわれています。
なお、老人ホーム紹介会社とは、施設への入居を希望する方向けのサービスです。
身体的な問題や経済状況に合った有料老人ホームを紹介する会社であり、成約したときに施設管理会社から紹介手数料を受け取る仕組みになっています。
施設の紹介はケアマネージャーにも相談できるため、利用者の介護度や生活などを把握できていることで、状況に合ったホームが提案されやすいといえるでしょう。
介護人材紹介会社を利用するメリットとして、以下のことが挙げられます。
・希望に合う人材を紹介してもらいやすい
・採用の手間を削減できる
・質の高い人材獲得につながることが期待できる
・採用を急ぐときにも対応してもらえる
介護人材紹介会社を利用するときに、紹介してほしい人材の能力・キャリア・人間性などのポイントを前もって伝えておけば、希望に合う人材を紹介してもらえます。
年収交渉や面接日程の調整なども代行してもらえるため、採用活動にかかる手間や時間を省けることも大きなメリットです。
介護人材紹介会社を利用すると、手数料の支払いが発生することはデメリットです。
手数料の一般的な相場は、先にも紹介したとおり、想定年収の20~30%です。
ただし現在は現場の人手不足などの影響により、想定年収の30~35%まで上昇しているといわれているため、事前に確認しておきましょう。
紹介を受けた人材が希望と異なるなど、ミスマッチが発生すれば早期離職の恐れも高くなります。
その場合、採用費用は無駄になるため、ミスマッチを防ぐためにも人材紹介会社のヒアリングにおいて希望する条件は詳しく伝えておくことをおすすめします。