介護や福祉の施設に入所を希望する方は、前もって見学をしてどのような職員がいるのか、全体の雰囲気などを知りたいものです。
事前に見学しておくことで、事前情報のないまま入所し、想像と違っていたという事態を防ぐことができます。
そのため施設側は、入所希望者やその家族が施設見学において、何を確認しているのか把握しておくことが必要です。
そこで、施設の見学方法について、入所希望者の主な確認ポイントを簡単に紹介します。
福祉や介護の施設の見学は、主に以下の手順で進みます。
①施設に見学希望の旨を連絡し日程を予約する
②見学で持参する持ち物を用意する
③施設に見学に行く
そのため見学の際は、以下の注意してもらいましょう。
・見学人数は2~3人までにしてもらう
・小さな子は遠慮してもらう
・許可なしの撮影はしないでもらう
・大声を出したり入居者に勝手に話しかけたりしないでもらう
・プライベートな空間を乱さないようにしてもらう
福祉や介護の施設を見学する時間帯は、施設のタイムスケジュールに合わせましょう。
どの時間帯に見学するかによって、知りたい情報や確認できることが異なります。
施設の10時から15時までのタイムスケジュールは、一般的に以下のとおりです。
10:00 水分補給・入浴
12:00 昼食
13:00 トイレ介助・自室やベッドで休憩
14:00 レクリエーション
15:00 おやつ
入浴や排泄などの介助は、利用者のプライバシー保護のため見学はできません。
昼食の時間なら、食事介助や利用者に対する配慮などを確認しやすいため、利用者だけでなくスタッフの雰囲気なども感じてもらいやすいでしょう。
福祉や介護の施設へ入所希望している方が、見学の際に確認していることは、以下の内容です。
・利用者や介護スタッフの様子や雰囲気
・施設内の臭いや汚れ(清掃は行き届いているか)
・契約内容(料金・入居・退去条件・パンフレットなどから確認)
利用者に対する配慮が必要であるため、見学では共有スペースへ案内します。
限られた時間で館内や利用者・スタッフの雰囲気や仕事内容などを確認するため、よい施設だと感じてもらえれば入所を希望してもらえます。
しかし入所に懸念があると判断されれば、見学に留まることになるでしょう。
見学のときだけでなく、いつ誰に見られても恥ずかしくない対応を普段からすることで、施設で提供するサービスの質も上がるといえます。