老人ホームの保証金とは、入居一時金とも呼ばれる前払いのお金です。
施設を利用する権利を得るための費用であり、入居中の修繕や退去の際の原状回復、または家賃滞納があったときにその支払いに充てられます。
老人ホームによって保証金不要のケースもあれば、数百万円や数千万円など、高額設定の場合もあるため確認が必要です。
そこで、老人ホームの保証金について、一時金との違いや目安となる費用の相場を紹介します。
老人ホームの保証金とは、入居時に支払う一時金であり、施設利用の権利を得るために必要なお金です。
入居中の居室の修繕や、退去するときの原状回復費用、家賃の滞納があった場合の充填などに使われます。
なお、保証金には返還金制度が設定され、一定期間内の退去では返還金を受け取られることがほとんどです。
償却期間や償却率は施設により違いがあります。
事業所の倒産で残額が返還されない恐れがあれば、利用者は負担を感じます。
前払金保証や保全措置などに関する取り決めをしておくことも必要となります。
老人ホームにおける保証金と一時金の違いとして、以下が挙げられます。
・保証金…一般的な不動産契約で最初に支払う敷金と同じ意味のお金
・一時金…入居の際に月額利用料とは別で一度だけ支払う初期費用
たとえば一般型ケアハウスの場合、初期費用に保証金が必要であり、かかる金額は平均30万円ほどです。
介護型のケアハウスになると、入居一時金を初期費用で支払うことになり、数十万円かかることもあれば数百万円の場合もあります。
入居一時金は想定居住期間をもとにして、家賃として支払う費用を前払いします。
入居した後は、すでに支払った一時金から家賃を償却することになります。
老人ホームの保証金は、施設によって設定が異なります。
たとえば自立型のケアハウスで支払う保証金は、全国平均約20.8万円、相場0~30万円とされています。
軽費老人ホームの保証金は数十万円です。
保証金は一般的な不動産の賃貸借契約の敷金と性質は同じといえ、主に退去の際の居室内の清掃・修繕などの費用に充てられます。
有料老人ホームで支払う入居一時金も、入居するタイミングで支払うことは共通しているものの、性質は異なるため混同しないように注意してください。