福祉や介護の施設の中には、提供する食事にこだわっているケースもあるといえますが、その場合の食費は高めです。
しかし高額設定されている背景には、たとえばレストラン並みの食事提供や、使用する食材にこだわりがあるなど理由があります。
そこで、福祉事業における利用者の食費について、高額設定されている場合の背景と理由を紹介します。
有料老人ホームによっては、フルコースの絶品料理を提供しているケースもあります。
介護を必要とする方が安心して食事を取れるように、栄養面や食べやすさに配慮することはもちろんのこと、食材にこだわった種類豊富なメニューを用意していることも少なくありません。
主菜・副菜・デザートなどのフルコースメニューや、食器に細かいこだわりがあるなどが、高級志向の老人ホームの特徴です。
食の愉しみが生活の充実につながると考えた経験豊富なシェフが、有料老人ホームで腕をふるうケースもあります。
厳選された旬の食材を使った彩り豊かな料理を提供しており、朝は和食と洋食、夕食は肉と魚からメニューを選べることが特徴です。
生産者や産地が確認できる新鮮な食材を日本各地から取り寄せて、麹などの発酵食品もメニューに取り入れて腸内環境に配慮できている有料老人ホームもあります。
ベジタリアンの方が安心できるベジタブルメニューなども用意されており、美容食なども選べることが特徴です。
また、決まった曜日にスペシャルなディナーが提供され、アルコールのオーダーもできるなど、優雅な大人の時間を過ごすことができます。
有料老人ホームの高齢者の楽しみのひとつが食事といえますが、毎月の費用を左右する要因です。
ただ、提供する食事は有料老人ホームによって異なり、調理方法にも違いがあります。
施設スタッフが担当する場合もあれば、給食業者などに委託し、利用者の介護の程度に合わせていろいろな介護食に対応するケースも少なくありません。
噛むことや飲み込むことの機能が衰えている方への介護食や、糖尿病や高血圧の方向きの治療食なども用意してもらえることがメリットではあるものの、その分食事にかかる費用は上乗せになることが多いといえるでしょう。